夜鹰之星 (6)

夜鹰之星 (6)

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よだかの星(6)

羊歯(しだ)の葉(は)は、よあけの霧(きり)を吸(す)って、青(あお)くつめたくゆれました。よだかは高(たか)くきしきしきしと鳴(な)きました。そして巣(す)の中(なか)をきちんとかたづけ、きれいにからだ中(じゅう)のはねや毛(け)をそろえて、また巣(す)から飛(と)び出(だ)しました。
 霧(きり)がはれて、お日(ひ)さまが丁度(ちょうど)東(ひがし)からのぼりました。夜(よる)だかはぐらぐらするほどまぶしいのをこらえて、矢(や)のように、そっちへ飛(と)んで行(い)きました。
「お日(ひ)さん、お日(ひ)さん。どうぞ私(わたし)をあなたの所(ところ)へ連(つ)れてって下さい。灼(や)けて死(し)んでもかまいません。私(わたし)のようなみにくいからだでも灼(や)けるときには小さなひかりを出すでしょう。どうか私(わたし)を連(つ)れてって下さい。」
 行(い)っても行(い)っても、お日(ひ)さまは近(ちか)くなりませんでした。かえってだんだん小(ちい)さく遠(とお)くなりながらお日(ひ)さまが云(い)いました。
「お前(まえ)はよだかだな。なるほど、ずいぶんつらかろう。今度(こんど)そらを飛(と)んで、星にそうたのんでごらん。お前(まえ)はひるの鳥(とり)ではないのだからな。」
 夜(よ)だかはおじぎを一つ(ひとつ)したと思(おも)いましたが、急にぐらぐらしてとうとう野原(のはら)の草(くさ)の上(うえ)に落(お)ちてしまいました。そしてまるで夢(ゆめ)を見ているようでした。からだがずうっと赤(あか)や黄(き)の星(ほし)のあいだをのぼって行ったり、どこまでも風(かぜ)に飛(と)ばされたり、又(また)鷹(たか)が来(き)てからだをつかんだりしたようでした。

夜鹰之星(6)

羊齿叶吸饮着黎明的雾气,冷冰冰油绿绿地随风飘荡。夜鹰吱吱叫得很响亮。再把窝里打扫得干干净净,并把身上的翅膀和羽毛梳理得整整齐齐,然后再飞出鸟窝。

雾散了,太阳正从东方冉冉升起。夜鹰忍受着那会令人昏头转向的光芒,像离弦的箭一般,笔直朝太阳飞去。

“太阳,太阳,请引领我到您的身边吧。即使烧死了,我也心甘情愿。虽然我长得很丑,但燃烧时总会发出小小的火光吧。求求您让我到您身边吧。”

夜鹰飞啊飞的,可是却无法挨近太阳,反而离太阳越来越远。逐渐变小的太阳这时开口说话了:

“你是夜鹰吧!看你很难受的样子。夜晚时,你再飞到天空向星星恳求看看吧,因为你不是白天活动的鸟。”

夜鹰向太阳行个礼,岂知,头还未抬起,就感到一阵目眩,最后掉落在原野的草地上。之后就像是在做梦一样,感到身子一忽儿穿梭在红色与黄色的星际之间,一忽儿又随风飘荡,一忽儿又被老鹰一把抓住似的。

 

翻译:来源网络

原文:宫泽贤治


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