NHK 021【01月11日】

ゴールデングローブ賞はハリウッドで映画業界（えいがぎょうかい）を専門（せんもん）に取材（しゅざい）する外国人記者でつくる団体が選ぶものでアメリカ映画界最大の祭典（さいてん）、アカデミー賞の前哨戦（ぜんしょうせん）と位置（いち）づけられています。

ことしの発表は審査員（しんさいん）の人種構成（じんしゅこうせい）が多様性（たようせい）に欠けるなどとしてテレビ局が生中継（なまちゅうけい）での放送を見送る中、9日行われ、濱口竜介（はまぐちりゅうすけ）監督（かんとく）の「ドライブ・マイ・カー」が非英語映画賞を受賞しました。

「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹（むらかみはるき）さんの短編（たんぺん）小説が原作（げんさく）で、妻を亡くした舞台俳優（ぶたいはいゆ）で演出家（えんしゅつか）の男性（だんせい）が専属（せんぞく）ドライバーの女性と出会い、ともに過ごすうちに目を背（そむ）けてきた妻の秘密と向き合う物語です。

去年、カンヌ映画祭で脚本賞（きゃくほんしょう）を受賞（じゅしょう）したほか、8日に発表されたアメリカの批評家（ひひょうか）が去年の最も優れた映画を選ぶ全米映画批評家協会賞（ぜんべいえいがひひょうかきょうかいしょう）では作品賞（さくひんしょう）をはじめ4つの部門を受賞するなど国際的に高い評価を受けていて、ことしのアカデミー賞でも注目が高まりそうです。