红色蜡烛1

红色蜡烛1

00:00
02:22

赤(あか)い蝋燭(ろうそく)

山(やま)から里(さと)の方(ほう)へ遊(あそ)びにいった猿(さる)が一本(いっぽん)の赤(あか)い蝋燭(ろうそく)を拾(ひろ)いました。赤い(あかい)蝋燭(ろうそく)は沢山(たくさん)あるものではありません。それで猿(さる)は赤い(あかい)蝋燭(ろうそく)を花火(はなび)だと思い込んで(おもいこんで)しまいました。
 猿は拾った赤い蝋燭を大事に山へ持って帰りました。
 山(やま)では大(おお)へんな騒(さわぎ)になりました。何(なに)しろ花火(はなび)などというものは、鹿(しか)にしても猪(しし)にしても兎(うさぎ)にしても、亀(かめ)にしても、鼬(いたち)にしても、狸(たぬき)にしても、狐(きつね)にしても、まだ一度(いちど)も見た(みた)ことがありません。その花火(はなび)を猿(さる)が拾って来たというのであります。
「ほう、すばらしい」
「これは、すてきなものだ」
 鹿(しか)や猪(いのしし)や兎(うさぎ)や亀(かめ)や鼬(いたち)や狸や狐(きつね)が押合い(おしあい)へしあいして赤い(あかい)蝋燭(ろうそく)を覗(のぞ)きました。すると猿(さる)が、
「危(あぶな)い危い(あやうい)。そんなに近(きん)よってはいけない。爆発するから」といいました。
 みんなは驚いて後込(しりごみ)しました。
 そこで猿は花火というものが、どんなに大きな音をして飛出(とびだ)すか、そしてどんなに美しく(うつくしく)空(そら)にひろがるか、みんなに話して聞かせました。そんなに美しいものなら見たいものだとみんなは思いました(おもいました)。
「それなら、今晩山の頂上(てっぺん)に行ってあそこで打上げて(うちあげて)見よう(みよう)」と猿(さる)がいいました。みんなは大(たい)へん喜びました(よろこびました)。夜(よる)の空(そら)に星(ほし)をふりまくようにぱあっとひろがる花火を眼(め)に浮べてみんなはうっとりしました。
 さて夜になりました。みんなは胸をおどらせて山の頂上(てっぺん)にやって行きました。猿はもう赤い蝋燭を木の枝にくくりつけてみんなの来るのを待っていました。
    有一只小猴子从山上到田野里玩,他捡到了一支红色的蜡烛。因为红色的蜡烛不是很常见,所以小猴子把这只蜡烛错当成了烟花。小猴子小心翼翼地带着这只红色的蜡烛回到了山里。这在山上引起了很大的轰动。毕竟不管是小鹿还是小猪,还是小兔子,还是小黄鼠狼,还是小乌龟,还是小狐狸,都没见过这东西。这只烟花是小猴子捡来的。“哇真了不起。”“这可是很了不得的东西啊。”小鹿,小猪,小兔子,还有小黄鼠狼,小乌龟和小狐狸一窝蜂地冲了过去,把这支烟花团团围住,看了起来。小猴子喊道:“危险!危险!不要靠那么近,会爆炸的。”大家吓得一哄而散。大家伙儿都告诉小猴子烟花爆炸后会发出多大多大多大的声响,会在天空如何如何美丽的绽放。真是那么好看的话,可真想看一看呀。大家都这么想。“不如今晚我们就到山顶放烟花吧!”小猴子说。大家伙儿欢呼雀跃。一想到晚上就能看到像天女散花一般,在夜晚的空中“啪”地一下绽放的烟花,大家就兴奋不已。到了晚上,大家兴冲冲地来到了山顶。小猴子已经把烟花挂在了树上等待着大家的到来。


以上内容来自专辑
用户评论

    还没有评论,快来发表第一个评论!