音乐钟表4

音乐钟表4

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うた時計(どけい)4

「おじさん、こんなものを、いつも持(も)って歩(ある)いてるの」
「うん、おかしいかい」
「おかしいなァ」
「どうして」
「ぼくがよく遊(あそ)びにいく、薬屋(くすりや)さんのおじさんのうちにも、うた時計(どけい)があるけどね、だいじにして、店(みせ)のちんれつだなの中(なか)に入(い)れてあるよ」
「なんだ、坊(ぼう)、あの薬屋(くすりや)へ、よく遊(あそ)びにいくのか」
「うん、よくいくよ、ぼくのうちの親類(しんるい)だもん。おじさんも知(し)ってるの?」
「うん……ちょっと、おじさんも知(し)っている」
「あの薬屋(くすりや)のおじさんはね、そのうた時計(どけい)をとてもだいじにしていてね、ぼくたち子(こ)どもに、なかなかさわらせてくれないよ……あれッ、またとまっちゃった。もう一ぺん鳴(な)らしてもいい?」
「きりがないじゃないか」
「もう一ぺんきり。ね、おじさんいいだろ、ね、ね。あ、鳴(な)りだしちゃった」
「こいつ、じぶんで鳴(な)らしといて、あんなこといってやがる。ずるいぞォ」
「ぼく、知(し)らないよ。手(て)がちょっとさわったら、鳴(な)りだしたんだもん」
「あんなこといってやがる。そいで坊(ぼう)は、その薬屋(くすりや)へよくいくのか」
「うん、じき近(ちか)くだからよくいくよ。ぼく、そのおじさんとなかよしなんだ」
「ふうん」
「でも、なッかなか、うた時計(どけい)を鳴(な)らしてくれないんだ。うた時計(どけい)が鳴(な)るとね、おじさんは、さびしい顔(かお)をするよ」
「どうして?」
「おじさんはね、うた時計(どけい)をきくとね、どういうわけか周作(しゅうさく)さんのことを思い出すんだって」
「えッ……ふうん」

 

音乐钟表4

“叔叔,你走到哪儿都带着它吗?”

“嗯,奇怪吗?”

“好奇怪啊。”

“为啥?

”“我经常去玩的那个药店的叔叔家里也有一个音乐钟表,他当宝贝似的,把它放在店里的陈列柜里。”

“什么?小朋友,你经常去那家药店玩吗?”

“对啊,我经常去玩,因为她是我们家亲戚。叔叔也知道那家药店吗?”

“嗯,我也知道一点点。”

“那个药店的叔叔啊,非常宝贝那个音乐钟表,都不许让我们小孩们碰呢……咦,又停了,可以再让它响一次吗?”

“这样的话不就没完没了了吗?”

“最后一遍好不好嘛?叔叔,好不好嘛?啊,又响了。”

“你这家伙,明明是自己把它弄响的,却说那种话,小滑头。”

“不关我的事哦,我只是手稍微碰了一下,它就响了。”

“还狡辩。那个,小朋友,你经常去那家药店玩吗?”

“嗯,因为离的近,所以经常去啊,我跟那个叔叔关系可好了。”

“嗯,”

“不过都不给我们放音乐钟表的音乐呢,因为音乐钟表的音乐一响,叔叔就显得特别落寞。”

“为什么呢?”

“因为听到音乐钟表的音乐之后,不知道为什么,叔叔就会想起周作,”

“是这样啊。”

 

日文:新美南吉

翻译:郑老师


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