山里的春天1

里(さと)の春(はる)、山(やま)の春(はる)

野原(のはら)にはもう春(はる)がきていました。桜(さくら)はさき、小鳥(ことり)はないておりました。けれども、山(やま)にはまだ春(はる)はきていませんでした。

山(やま)のいただきには、雪(ゆき)も白(しろ)くのこっていました。山(やま)のおくには、おやこの鹿(しか)がすんでいました。

坊(ぼう)やの鹿(しか)は、生(う)まれてまだ一(いち)年(ねん)にならないので、春(はる)とはどんなものか知(し)りませんでした。

「お父(とう)ちゃん、春(はる)ってどんなもの。」「春(はる)には花(はな)がさくのさ。」

「お母(かあ)ちゃん、花(はな)ってどんなもの。」「花(はな)ってね、きれいなものよ。」「ふウん。」

けれど、坊(ぼう)やの鹿(しか)は、春(はる)をみたこともないので、花(はな)とはどんなものだか、春(はる)とはどんなものだか、よくわかりませんでした。

ある日(ひ)、坊(ぼう)やの鹿(しか)はひとりで山(やま)を遊(あそ)んで歩(ある)きまわりました。すると、とおくのほうから、「ぼオん。」とやわらかな音(おと)が聞(き)こえてきました。「なんの音(おと)だろう。」するとまた、「ぼオん。」坊(ぼう)やの鹿(しか)は、ぴんと耳(みみ)をたててきいていました。やがて、その音(おと)にさそわれて、どんどん山(やま)をおりてゆきました。

田野的春天，山里的春天

春天已经来到了田野上。樱花盛开，小鸟欢快的鸣叫着。可是，春天还没来到山里。

山顶上，还残留着白雪。鹿一家就住在这山里。。

因为小鹿出生还不到一年，所以不知道春天是什么样的。

“爸爸，春天是什么样子的？”“春天花会开。”

“妈妈，花是什么样子的呀？”“花呀，很漂亮哦。“是吗？”

因为小鹿没见过春天，花是什么样的、春天是什么样的，她全都不知道。

这天，小鹿独自在山里转着玩。突然，“咣”地一声，从远处传来了清脆的响声。

“什么声音呢？”“咣”地又响了一声，小鹿竖起耳朵听着。不一会儿就被声音吸引，往山下跑去。