ごん狐9

ごん狐9

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(つき)のいい(ばん)でした。ごんは、ぶらぶらあそびに出かけました(でかけました)。中山(なかやま)さまのお城(おしろ)の(した)を通って(とおって)すこしいくと、細い(ほそい)(みち)の向う(むこう)から、だれか来る(くる)ようです。話声(はなしごえ)が聞えます(きこえます)。チンチロリン(ちんちろりん)、チンチロリン(ちんちろりん)と松虫(まつむし)が鳴いて(ないて)います。 ごんは、(みち)の片がわ(かたがわ)にかくれて、じっとしていました。話声(はなしごえ)はだんだん近く(ちかく)なりました。それは、(ひょう)(じゅう)と加助(かすけ)というお百姓(おひゃくしょう)でした。 「そうそう、なあ加助(かすけ)」と、(ひょう)(じゅう)がいいました。 「ああん?」 「おれあ、このごろ、とてもふしぎなことがあるんだ」 「(なに)が?」 「おっ母が死んで(しんで)からは、だれだか知らん(しらん)が、おれに(くり)やまつたけなんかを、まいにちまいにちくれるんだよ」 「ふうん、だれが?」 「それがわからんのだよ。おれの知らん(しらん)うちに、おいていくんだ」


 


有一天晚上,月色很好,阿权出去玩。它在中山老爷的城下走,走着走着,小路的对面,好像有人来,能听见人说话的声音,还能听见金钟儿唧唧吱,唧唧吱的叫声。阿权连忙躲进路边的草丛中。盯着那边看。说话声渐渐近了,那是兵十和一个叫加助的村民。“对了对了,我跟你说,加助。”兵十说。“啊?”“我最近遇到了一个很奇怪的事儿。”什么呀?”自从我母亲去世之后,也不知道是谁,天天给我送板栗,还有松茸啊什么的。”“咦,谁呀?”“我也不知道啊,都是在我不知道的时候来的。”



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