ごん狐(8)

ごん狐(8)

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ごんは、うなぎのつぐないに、まず一つ(ひとつ)、いいことをしたと思いました(おもいました)。 つぎの日(ひ)には、ごんは山(やま)で栗(くり)をどっさりひろって、それをかかえて、兵(ひょう)十(じゅう)の家(いえ)へいきました。 裏口(うらぐち)からのぞいて見ます(みます)と、兵(ひょう)十(じゅう)は、午(ひる)飯(めし)をたべかけて、茶(ちゃ)椀(わん)をもったまま、 ぼんやりと考えこんで(かんがえこんで)いました。へんなことには兵(ひょう)十(じゅう)の頬(ほっ)ぺたに、かすり傷(かすりきず)がついています。 どうしたんだろうと、ごんが思って(おもって)いますと、兵(ひょう)十(じゅう)がひとりごとをいいました。 「一(いっ)たいだれが、いわしなんかをおれの家(いえ)へほうりこんでいったんだろう。 おかげでおれは、盗人(ぬすびと)と思われて(おもわれて)、いわし屋(や)のやつに、ひどい目(め)にあわされた」と、 ぶつぶつ言って(いって)います。 ごんは、これはしまったと思いました(おもいました)。 かわいそうに兵(ひょう)十(じゅう)は、いわし屋(や)にぶんなぐられて、あんな傷(きず)までつけられたのか。 ごんはこうおもいながら、そっと物置(ものおき)の方(ほう)へまわってその入口(いりぐち)に、栗(くり)をおいてかえりました。 つぎの日(ひ)も、そのつぎの日(ひ)もごんは、栗(くり)をひろっては、兵(ひょう)十(じゅう)の家(いえ)へもって来て(きて)やりました。 そのつぎの日(ひ)には、栗(くり)ばかりでなく、まつたけも二(に)、三(さん)ぼんもっていきました。


阿权觉得作为鳗鱼的补偿,这次总算做了第一件好事儿。第二天,阿权在山上捡了好多栗子,抱着栗子来到兵十的家。从后门往屋里一瞧, 兵十在吃午饭,他正捧着个碗发呆。奇怪的是兵十的脸上有擦伤。“这是怎么了?阿权想。就在这时。兵十嘀嘀咕咕地自言自语起来了:到底是谁呀?把沙丁鱼往我家里扔。害得我被当成是小偷。挨了卖鱼的那家伙的打。
阿权想:这可糟了。兵十被卖鱼的胖揍了一顿。还受了那样的伤。
阿权一边想着一偷偷地溜到仓库,然后把栗子放在门口就回去了。第三天,第四天。阿权依旧把栗子拿到兵十家。不仅是栗子,他还拿了两三松茸来。

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