一年生たちとヒヨメ

一年生たちとヒヨメ

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  • Reina4649

    著者:新美 南吉 読み手:川村 ゆかり 学校へいくとちゅうに、大きな池がありました。  一年生達が、朝そこを通りかかりました。  池の中にはひよめが五六っぱ、黒くうかんでおりました。  それをみると一年生たちは、いつものように声を揃えて、  ひイよめ、  ひよめ、  だんごやアるに  くウぐウれッ、 と歌いました。  するとひよめは頭からぷくりと水のなかにもぐりました。だんごがもらえるのをよろこんでいるようにみえました。  けれど一年生たちは、ひよめにだんごをやりませんでした。学校へゆくのにだんごなどもっている子はありません。  一年生たちは、それから学校にきました。

    Reina4649 回复 @Reina4649: しかし、そのあとをつづけてうたうものはありませんでした。「だんごやるに、くぐれ」とうたったら、それはうそをいったことになります。うそをいってはならない、と今日、学校でおそわったばかりではありませんか。  さて、どうしたものでしょう。  このままいってしまうのもざんねんです。そしたらひよめのほうでも、さみしいと思うにちがいありません。  そこでみんなは、こう歌いました。  ひイよめ、  ひよめ、  だんご、やらないけれど、  くウぐウれッ  するとひよめは、やはりいせいよく、くるりと水をくぐったのであります。