しあわせ

しあわせ

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  • Reina4649

    著者:島崎 藤村 読み手:松岡 初子 「幸福しあわせ」がいろいろな家へ訪ねて行きました。  誰でも幸福の欲しくない人はありませんから、どこの家を訪ねましても、みんな大喜びで迎えてくれるにちがいありません。けれども、それでは人の心がよく分りません。そこで「幸福」は貧しい貧しい乞食こじきのような服装なりをしました。誰か聞いたら、自分は「幸福」だと言わずに「貧乏」だと言うつもりでした。そんな貧しい服装をしていても、それでも自分をよく迎えてくれる人がありましたら、その人のところへ幸福を分けて置いて来るつもりでした。

    Reina4649 回复 @Reina4649: 「幸福」にはそこの家の人の心がよく分りました。おむすび一つ、沢庵一切ひときれにも、人の心の奥は知れるものです。それを嬉しく思いまして、その兎の飼ってある家へ幸福を分けて置いて来ました。