【阿信的故事】 おしんチャイナ道場_274

274話

【今日のフレーズ】

ピシッと断られたんだから。

一句话给挡住了。

【スト―リー】

希望は、遺された圭を自分が育てるといいましたが、おしんと初子が預かり、しばらく田倉の家で面倒を見ることにします。初子が圭を寝つかせ、夜食を用意しようとしていたとき、仁がやって来ます。結婚前に百合と関係を持っていたことを道子に知られ、家で一騒動があったのだと言います。

【ダイアログ】

おしん：夫婦ケンカなんかしている時じゃないだろう。子どもたちの大事な学校もあるし。

仁：母さん、そんなこと言えた義理はないだろう。母さんのせいだぞ。

おしん：変な言いがかりやよしてよ。

仁：よくいうよ。俺たち、百合の通夜に行こうと支度したのに、母さん行かせてくれなかっただろう。

おしん：当たり前じゃないか。お前が、百合にしたことを考えたら。

仁：それは、俺にもよくわかったよ。俺が、葬式へ行ったら、希望だって嫌な思いをするだろうし、百合だってありがたくもうれしくもないだろう。だから、俺は素直に引き下がった。けど、あの後、おかげでうちは大騒ぎでさ。どうして私たちは、百合さんのお葬式に出られないのって道子が。ああいう風に、百合と昔なんかあったなんて。無理ないよな。希望と兄弟同然で育って、その女房が死んだんだ。道子は、通夜のためにかっぽう着まで用意したのに、母さんにピシッと断られたんだから。母さんの言い方、何も知らないものが聞いたって、俺が百合の葬式にも出られない仕打ちをしたって言うのはわかるからね。俺としちゃ、弁解のしようがありゃしないよ。お手上げだ。

初子：まさか、道子さんに百合ちゃんのこと。

仁：根掘り葉掘り聞かれてみろ、いい加減、面倒くさくなってしまうよ。

初子：そういうことは、しらを切り通すのが、道子さんへの愛情ってもんでしょう。正直に言う馬鹿がどこにいるのよ。

おしん：知らなかったよ。私の言ったことがそんな。あの時、母さんも気が立ってったんだね。言わなくていいこと言っちゃって。

仁：今夜から俺、ここへ帰ってくる。母さんと初ちゃんと一緒に暮らす。あんなヒステリ一の顔を見て暮らすより、よっぽどましだ。

【Vocabulary】

＜出所：北辞郎＞

闹翻 nào fān

   けんかをする．激しく口論する  〈例〉一语不合两人就闹翻了＝ちょっと言い合っているうちに二人はけんかをした．

见不得人 jiàn bù dé rén

   人に見られることがはばかられるような．人前に出せない

激动 jī dòng

   感情が高ぶる．興奮する 〈例〉他脾气火暴，容易激动＝彼は怒りっぽく、激しやすい  感動させる．つき動かす 水が激しく波打つ 激しく揺れ動く 〈医〉激越

惹 rě

  （騒動や面倒を）引き起こす 〈例〉真惹点什么事，你能负担得起吗？＝本当に何か事が起こったら、責任とれるのか？  （言動が人にある種の感情を）抱かせる．起こさせる 気分を害する．逆らう

酿成大祸 niàng chéng dà huò

   （小さなことが積み重なり）大きな問題になること．災いとなること．

【その他の記事】

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