老Y先生:
大家好,欢迎大家来到よもやまばなし“四方山话”栏目,在这个栏目里,我们邀请到了日本的伊势志伽(いせしか)女士用拉家常的方式为大家介绍日本的方方面面,林林种种。
第十期节目里,伊势さん将跟我们聊聊日本江户时代的等级制度“士农工商”,一起去看看三四百多年前的日本社会是什么样的状态。
士農工商
伊勢さん:
こんにちは皆さん。「四方山話」の時間です。
私は伊勢志伽と申します。
大家好,欢迎来到“四方山话”栏目。
我是伊势志伽。
今日は、「士農工商(しのうこうしょう)」についてお話しします。
今天跟大家聊聊“士农工商”。
士農工商というのは、江戸時代における身分を表す言葉です。士農工商の「士」は、武士の士、農は農民を指し、工は工作の工で職人さんを指しています。最後の商は、商人の商で、商(あきな)い、商売をしている人のことです。
“士农工商”是日本江户时代用来划分身份阶级的说法。“士”指的是武士,“农”指的是农民,“工”指的是工匠,“商”指的是商人。
江戸時代は、それまで混とんとしていた戦国時代が終わり、徳川(とくがわ)家康(いえやす)による天下統一がなされ、武士を中心に260年以上続いた時代です。
在结束了混乱的战国时代之后, 德川家康一统天下,拉开了以武士为中心长达260多年的江户时代序幕。
武士がどれほど社会の頂点にいたかという例をお話ししましょう。
举些例子,大家就知道武士位于社会塔顶是什么赶脚了。
苗字(みょうじ)を名乗り、帯刀(たいとう)、刀を持つことを許されていたのは武士だけです。その刀で、「無礼(ぶれい)打(う)ち」…武士に対して無礼なふるまいをしたという理由で、切り捨てても「切り捨て御免(ごめん)」の状態で、咎(とが)められることはありませんでした。何とも理不尽(りふじん)な話です。
江户时代武士的特权是可以拥有姓氏,可以配刀。还有权可以直接拔刀杀死不尊重武士的平民。真不讲道理。
勿論、司法にあたる奉行所(ぶぎょうしょ)がありましたので、奉行所への届け出は義務としてあったようですが、「無礼打ち」が通ること自体、ひどい話です。
当然,事后要向上级(负责司法的“奉行所”,类似警察局)报告,据说要提交可以证明自己是因受到不尊重而杀人的书面材料。但即便如此,允许直接杀人这事也挺扯的。
次の農民ですが、米を作り、人々の生きる基本である作物をつくっているので、「武士に次ぐ身分」ということになってはいますが、その実態は決して楽なものではありませんでした。
排在其次的是农民, 因为农民生产大米, 是保障大家温饱的角色,所以身份仅次于武士,但实际上那个时候的农民也挺苦逼的。
当時の貨幣(かへい)価値(かち)はすべて「米の量」で測られていましたから、税金として農民は米を納めていました。「年貢(ねんぐ)米(まい)」というものです。どんなに凶作(きょうさく)でも、年貢米が減(へ)らされることはなく、そのため自分たちの食べる分も税金として納め、農民は餓えていたということもしばしばあったようです。
当时的货币价值都是用大米的量来计算,农民纳税也是交纳大米,用来纳税的大米叫做“年贡米”。 即使收成不好,也不会减税,那咋办,只能把自己要吃的米都上交,经常出现农民饿肚子的情况。
工は、職人さんで、生活のための鍋(なべ)釜(かま)、農(のう)耕(こう)のための鍬(くわ)、女性の装飾(そうしょく)品(ひん)「かんざし」を造(つく)ったりする、全ての職人さんを指して言います。
“工”指的是工匠, 制造生活必备的锅碗瓢盆、农耕用的锹、女性装饰品等的人,都称为工匠。
さて最後に位置づけられているのは商人、商売をしている人達です。お金に携(たずさ)わり、買ったものに値段を上乗せして売るといったことをしている、商人なら当たり前なのですが、それが「下品なこと」として、最下位に位置付けられていたようです。
排在最后的是商人,从事商业买卖的人。低价买进,高价卖出,赚取差价,对于商人来说是很正常的,但当时被社会视为“低俗作法”,所以商人地位最低。
日本では今でも、話の中で、自分の持っている物の値段をはっきり話題にするのは、下品なこととされています。しかし、江戸時代も中期をすぎると、大阪特に堺(さかい)の町を中心に商人が力をつけてきます。さらに江戸後期になると武士が商人から借り入れをしていたようで、戦乱(せんらん)のない太平(たいへい)の世では武士は少しづつ、力を失っていったようです。
如今,在日本,聊天中若有人谈论自己所拥有的事物的价格,也被认为是粗俗的。但是,江户时代中期后,以大阪地区堺町为主的商人势力逐渐扩大。到了江户末期,武士开始向商人借钱,吃人嘴软拿人手短,于是,在那个没有战乱的和平时代里,武士势力逐渐削弱。
と、ここまで「士農工商」が身分制度を表す言葉としてお話ししてきましたが、最近の研究で「これはすべての人を指す四民(しみん)」を表した言葉で、「身分制度ではない」ということが解ってきたそうです。ですから、今では歴史の教科書からも「士農工商は江戸時代の身分制度を表す」という表記は、省(はぶ)かれるようになりました。
以上是划分身份阶级的“士农工商”的解释,最近也有研究说,“士农工商”并非表示身份,而是所有民众的总称,古代称为“四民”。所以,现在的历史课本也删除了“士农工商表示身份阶级”的说法。
しかし日本のおよそ80%以上の成人は、「士農工商は身分制度」と思っています。 ちなみに、皆さんが日本語の辞書をお持ちでしたら、「士農工商」と引いてみてください。「江戸時代の身分制度」と書かれていると思います。それほど新しい歴史学上の出来事なのです。
但是,8成以上的日本人都认为“士农工商”表示身份阶级。大家可以查一下日语词典,“士农工商”应该写的是“江户时代的身份制度”。这是历史学上前所未有的大事。
学問はいつも日進月歩ですね。
学问,真滴是日新月异。
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