<LeoNRadio日の出 われらのラッセル哲学第176回『哲学の諸問題』
"The problems of philosophy" by Bertrand Russell(第14章8段落)
ラジオ収録20240821
「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」ED 「遺伝子の舟」司会 楠元純一郎(法学者) 日本語訳 楠元純一郎 中国語訳 レオー(美術家・録音師) 日本語訳監修 松尾欣治(哲学者)福留邦浩(国際関係学者)中国語訳監修 孫軼凡
Kant, who first emphasized this contradiction, deduced the impossibility of space and time, which he declared to be merely subjective; and since his time very many philosophers have believed that space and time are mere appearance, not characteristic of the world as it really is.
この矛盾を最初に強調したカントは、空間と時間の不可能性を推論し、そこでは彼はそれらは単に主観的なものにすぎないと断言した。そして彼の時代以来、かなり多くの哲学者たちは、空間と時間は表相にすぎず、それが実在する世界の特徴ではないと信じてきた。
康德是首先强调这一矛盾的人,他演绎出时间和空间的不可能性,他说空间和时间都只是主观的。从他以后,许多哲学家们便相信空间和时间纯粹是现象,不相信它们真就是世界的性质。
Now, however, owing to the labours of the mathematicians, notably Georg Cantor, it has appeared that the impossibility of infinite collections was a mistake.
しかしながら、現在では、とくにGeorg Cantorのような数学者たちの努力のおかげで、無限集合の不可能性は誤りであったことが明らかとなっている。
但是因为现在有了数学家的辛勤研究,其中以乔治·康托尔为最,已经表明无限集聚的不可能性是错误的。
They are not in fact self-contradictory, but only contradictory of certain rather obstinate mental prejudices.
それらは実際に自己矛盾ではなく、むしろある種の頑固な精神的偏見の矛盾だけである。
它们并不是在事实上自相矛盾,而仅仅是某些比较固执的心理偏见的矛盾。
Hence the reasons for regarding space and time as unreal have become inoperative, and one of the great sources of metaphysical constructions is dried up.
かくして、空間と時間を非現実的であるとみなす理由が成り立たなくなり、形而上学的な構築の大きな源泉の一つが枯渇したのである。
因此,把空间和时间认为是不实在的那些理由,已经变得无效;形而上学思想结构的主要泉源之一也已经枯竭了。
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