第1章 07夢をください

第1章 07夢をください

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  • milibaby米莉

    译文

  • milibaby米莉

    「背番号3番、佐藤勇(さとういさむ)くん」! 今日も僕の精一杯(せいいっぱい)の声とともに、試合コートに入って(はいって)いく。 「よっしゃ!」

  • milibaby米莉

    そして僕は、その日から毎日ボールを蹴った。空き時間にはひたすら先生と練習をした。最初はなかなか上手くいかなかったけれども、そんな日々は僕の中学時代の大切な思い出だ。 それから5年が経った今。僕は高校3年生になった。大好きな(だいずき)サッカーはというと、今はチームに入部してプレーをしている。先生は転勤してしまったけど、いつか僕の試合を見に来てくれるのではないかと、今からとても楽しみにしている。何よりも、障害者の僕に夢を与えてくれたこと、諦めないことを教えてくれたことに感謝している。本当にありがとう。 さあ、いよいよ今日のスタメンの発表だ。

  • milibaby米莉

    半信半疑で昼休みの体育館に連れてこられた僕は、先生が、体育倉庫の中からある物を探すのを見つめていた。倉庫から出てきたのは、一般のサッカーボールよりもかなり大きいサッカーボールだった。 とてもワクワクしながら見ていた僕は、その時初めて「電動車いすサッカー」というスポーツがあることを先生に教えてもらった。 障害のせいでスポーツができない人生なんかじゃないんだ、諦めなくたっていいんだと、本当に嬉しくてたまらなかった。

  • milibaby米莉

    夢をください 「サッカーボールを蹴ってみないか?」 5年間のことだ。ある先生からのたった一言で、僕の夢が始まった。 僕は生れつき筋肉の病気で、電動車いすがないと自分の行きたいところに行くことすらできない。つまり、世間一般でいうやつだ。電動車いすを操作するのにもすごく大変、そんな僕がスポーツをするなんて信じられないでしょう。