鬼は外　福はうち

鬼は外福は内

とんと昔があったそうなある村に爺様と婆様とそれから福と言う娘が暮らしておった。福はそれは働き者で気立てがよくて、村中の評判だった。

ある日のこと、ひょっこり山の鬼がやってきた。見上げるような赤鬼がじいさまと婆様に向かって、「福は私の嫁にもらいたい」と言った。「いやいや嫁にはやれぬ」と断ると鬼は目玉をひんむいて怒った。「嫁にくれぬなら一口に食ってしまうぞ。」福は食われては大変。渋々承知をしたそうな

それから何日か経って鬼が福を迎えに来た。爺様は福に蕎麦の種を渡してそーっと教えた。「道道この種をまいて行け」福はこっくりうなずくと、鬼と一緒に家を出た。鬼の栖は深い深い山の中。福が鬼の後について、蕎麦の種をまきまき上っていった。

秋になると福がまいた蕎麦種に白い花が咲き始めた「おうおう蕎麦の花が咲いた」花の咲くのを待ちかねていたおじいさまは喜んだ。婆様に握り飯を作ってもらうと蕎麦の花を頼りに山の奥へ奥へと入っていた。どこまでも行くが行くと大きな鬼の岩屋にたどり着いたそうな。

「あれえ、爺様ではないか」庭に出ていた福は飛び上がって喜んだ。岩谷の中から出てきた鬼は爺様がいるのでびっくり。「やや　どうしてここが分かったや？」福に逢いたくて逢いたくてこっち行きあっち行き　やっと見つけたわ。私もしばらくここに置いてもらうのが良いかな」そう言われて、鬼しぶしぶじいさまと暮らすことになったそうな

ある晩鬼は大酒を飲んで酔っ払った。ぐーが　ぐーが雷のようないびきをかいて寝ていた。爺様は小さな声で福に言った。「さぁ今じゃあ　ここ出るのは」「爺様　鬼の千里棒に乗って逃げましょう。」千里棒と言うのは空を自由に飛べる鬼の宝物だ。

抜き足差し足　爺様はそろりそろりと鬼の傍に近づくと、枕元に置いてある千里棒をそっと持ち出した。「しめしめ　うまくいったぞ。ふく　ふく　早く乗れ」じいさまと福は千里棒にまたがると、鬼の岩屋から逃げ出した。

目を覚ました鬼はしばらくあたりを見回していたが、見る見る顔が真っ赤になり、「逃げたな！」と大声で叫んだ。「おのれ　逃すものか。今こそ万里棒の力を見せてくれるわ」鬼は千里母よりも早い万里棒にまたがると岩谷を飛び出した。その早いことに早いことに見る間に爺様と福の乗った千里棒に追いついた。

「待ってえ！」すぐ後ろから鬼の声が追いかけてきた。もう少しで捕まりそうになった時、爺様と福は家に着いた。すぐに鬼もやってきた。「待て待て！」鬼gq怒鳴った。「いそげー。福」爺様が声をかけた。福が家の中に駆け込もうとしたその時、鬼の手が福の腕を掴んだ。

「うちのふくに何をする」爺様は福の腕を待つと、力を込めて引っ張った。「逃してなるものか」今度は鬼が引っ張った。「うちのふくじゃ」「逃して。たまるか」家の入り口で鬼と爺様が福の引っ張り合いを始めた。

その夜はちょうど節分だったそうな。家の奥で　豆をいっておった婆様があまりの想像しさに豆を持って飛び出してきた。

福の取り合いを見た婆様はいきなり「おにはそーと」鬼をめがけてちからいっぱい豆を投げつけた。「いて　、いてて」豆が大嫌いな鬼は悲鳴をあげて、手を離した。」その隙に婆様は福の手をとって、「福は内」と言って中に引っ張った。そして、また「鬼は外。」鬼に向かって豆を投げた。鬼たまらず逃げていった。

それから、節分の豆まきのときには、「鬼は外福は内」と声かけるようになったそうな



关于日本立春撒豆时说“鬼在外 福在内”的来源。

很久以前，在某个村庄里住着老爷爷老奶奶还有名字叫福的小女孩。小女孩聪明能干，而且长得漂亮。
一天，小鬼来抢福，不让福嫁给他就把她吃了，没办法只能答应了。

几天后，鬼来迎接福，老爷爷偷偷给福荞麦种子，并偷偷告诉她，边走边撒荞麦种子，小鬼住在一个深远的山洞里。

到了秋天，荞麦花开了，盼着荞麦开花的老爷爷见荞麦花开了，非常地高兴，于是带上老奶奶做的饭团，沿着荞麦花，去找山洞。

福在院子见到老爷爷高兴极了，鬼从山洞里出来见到老爷爷，很是惊讶。“你怎么知道在这里”

“实在是太想福了，于是到处找，终于找到了这里，我能否也在这里暂住一会”

小鬼勉强地答应了。

一天晚上，小鬼喝得酩酊大醉，爷爷对福说，“趁现在赶快逃走”
福说：坐千里棒逃吧”千里棒是可以自由飞翔的鬼的宝物。

爷爷小心翼翼地偷走了着枕头下的千里棒，坐上去逃走了。

鬼醒了，见福逃走了，气急败坏地拿起万里棒去追。追到了老爷爷家中。

小鬼拉着福的手回去，爷爷不让他抢，拉来拉去，这天正好是立春，家里的老奶奶正在撒豆子，见他们撕扯，于是用力向小鬼撒豆子，小鬼最讨厌豆子了，直喊疼。
老奶奶于是又用力向鬼撒豆子，嘴里喊着 鬼在外，福在内。后来没到立春撒豆子的时候都嘴里说“鬼在外福在内”。