2022/05/01/星野日语/太宰治《人间失格》

2022/05/01/星野日语/太宰治《人间失格》

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出自:微信公众号:

星野日语九点半夜读

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恥の多い生涯を送って来ました。

一直以来,我过着羞耻的生活。



自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。自分は東北の田舎に生れましたので、汽車をはじめて見たのは、よほど大きくなってからでした。自分は停車場のブリッジを、上って、降りて、そうしてそれが線路をまたぎ越えるために造られたものだという事には全然気づかず、ただそれは停車場の構内を外国の遊戯場みたいに、複雑に楽しく、ハイカラにするためにのみ、設備せられてあるものだとばかり思っていました。しかも、かなり永い間そう思っていたのです。ブリッジの上ったり降りたりは、自分にはむしろ、ずいぶん垢抜(あかぬ)けのした遊戯で、それは鉄道のサーヴィスの中でも、最も気のきいたサーヴィスの一つだと思っていたのですが、のちにそれはただ旅客が線路をまたぎ越えるための頗る実利的な階段に過ぎないのを発見して、にわかに興が覚めました。

对于我来说,我对何为“人的生活”没什么头绪。因为我是在东北的乡间出生的,所以第一次看见火车还是有一定岁数了时候。我上下着天桥,然而根本没有留意到它是为了跨越轨道而建成的,只是觉得它的建造让火车站内像外国游乐场一样,复杂有趣,高档时髦。而且这个想法持续了很长时间。上下天桥对于我来说反而是最典雅的游戏,也是在铁路众多服务中最钟意的服务之一,但是之后我发现它只不过是为了方便旅客跨越铁轨而建造的极具实用性的台阶而已,瞬间就大煞风景。



また、自分は子供の頃、絵本で地下鉄道というものを見て、これもやはり、実利的な必要から案出せられたものではなく、地上の車に乗るよりは、地下の車に乗ったほうが風がわりで面白い遊びだから、とばかり思っていました。

小时候,我在图画书上看到过地铁轨道,这个我也认为不是为了实际意义而制造研究出来的,单纯是因为较于乘坐地上的车,乘坐地下的车更与众不同,更有趣。



自分は子供の頃から病弱で、よく寝込みましたが、寝ながら、敷布、枕のカヴァ、掛蒲団のカヴァを、つくづく、つまらない装飾だと思い、それが案外に実用品だった事を、二十歳ちかくになってわかって、人間のつましさに暗然とし、悲しい思いをしました。

小时候起我就体弱多病,所以经常要卧床休息。睡归睡,却觉得床单,枕头套,被套都是无用之物。到我意外发现它们是实用品时已是将近二十岁了,那时我对人类的俭朴感到黯然神伤。



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用户评论
  • 听友403853488

    读的有点快

    星野日语 回复 @听友403853488: 谢谢,会改进