象達はたっだ一本のバオバブも食べきれないはずだと言った。象の一軍と聞いたところで、王子様はケラケラと笑った。象を積み重ねなくちゃ、でもその次に、彼は鋭いことを言った。バオバブだって、大きくなる前は、小さいんだよ。それはそうだ。でもどうして羊に小さいバオバブを食べてほしいんだい?彼はそんなことは自明だと言わんばかりにこう言った。わかるでしょう?僕は彼の助けを借りずに、この難問を解くために、頭をひねらなければならなかった。実際の話し、王子様の住む惑星にはほかの惑星と同じように良い草と悪い草があった。そして、良い草からは良い種が生まれ、悪い草からは悪い種が生まれる。でも種は目に見えない。
一日ごとに、僕は王子様の星のことや、そこを出てきた事情、それに彼の旅を知るようになった。彼がその時々に考えていることから、少しずつ様子がわかった。そんなふうにして、僕は三日目にバオバブの木を巡る騒ぎのことを知った。この時も羊のおかげだった。王子様は急に心配になったみたいに僕に唐突に聞いたのだ。羊が小さな木も食べるって本当?あ、本当だよ。それはよかった。羊が小さな木を食べることがどうしてそんなに大事なのか?僕にはわからなかった。だが、彼はこう続けた、ということはつまり、バオバブも食べるんだね。僕はそこで彼にバオバブが小さな木じゃなくて、教会みたい大きな木だし、象の一軍を連れてきたところで
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素晴らしい、頑張って下さいね。
この絵によって伝えられることの大事さは、僕の努力に見合うものだと思う。もしかしたらあなたは尋ねるかもしれない——していないんだ?「なぜこの本の中のほかの絵はバオバブの絵のように堂々としていないんだ?」と。答えは簡単、努力してみたけれど、他のはうまくいかなかったのだ。バオバブを描いた時だけは、なにしろことが緊急だったので、ぼくに力が湧いたというわけ。
そこで僕は王子さまが話すとおりにその惑星の絵を描いてみた。お説教めいたことを言うつもりはない。だけとバオバブの危険はほとんど知られていないし、小惑星の上で誰かがうっかり間違いをおかす可能性は無視できないものだから、ここで一度だけ僕は普段のつつしみを忘れて大きな声で言っておく——「子供たちよ!バオバブにご用心!」と。僕は同様にこの危険を知らぬままに長い歳月をすごしてきた友人たちにたいして警告を発したいと思ったので、ぼくはすごく手間をかけてこの絵を描いた。
別の日に彼は僕に、君はこの地球に住んでいる子供たちにもよくわかるような上手なバオバブの絵を描くべきだと言った。いつかその子が旅をすることになったら、それは役に立つよ。しなければならないことを先延ばししてもいい場合もあるさ。だけどバオバブとなると先延ばしは破滅につながる僕の知っている惑星で、怠け者が住んでいる星が1つあった。彼は三本の小さな木を放っておいたために……」
「日課にすればいいんだ」と王子さまは後になって僕に言った。「朝、自分の顔を洗って着替えを済ませたら、すぐに、丁寧に惑星ぜんたいの手入れをする。よくよく気を付けてバオバブを全部抜かなくちゃいけないんだけと、はじめのうちはバラとバオバブはとても良く似ているからね。だから区別がつくようになったらすぐに抜くのさ。手間はかかるけど、別に難しいことじゃないよ」
でももしも悪い植物だったら、それと分かったとたんにすぐに抜いてしまわなければならない。王子様が住んでいる惑星には恐ろしい種、すなわちバオバブの種があった。星の土にこの種が混入していたのだ。バオバブは手遅れになる前に始末しないと、後からではもう退治できなくなる。星全体に広がってしまうのだ。その根は惑星を突き抜ける。小さな星にバオバブがあんまりたくさんはびこると、星が壊れてしまう。
1日ごとに、ぼくは王子様の星のことやそこを出てきた事情、それに彼の旅のことを知るようになった。彼がその時々に考えていることから少しずつ様子がわかった。そんなふうにして、ぼくは三日目にバオバブの木をめぐる騒ぎのことを知った。この時も羊のおかげだった。