第68课、鍵のかかった部屋 伫む男(8)(20170609金曜日)

第68课、鍵のかかった部屋 伫む男(8)(20170609金曜日)

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榎本:お待たせしました。大石社長の山荘を再現してみました。縮尺の割合もほぼ同じです。
純子:いつの間に測ってたんですか?
榎本:ざっと歩き回れば分かります。
芹沢:これ全部記憶したんですか?
純子:あっ、すごい。窓に鍵も付いてる。あっ。花と掛け軸まで。
芹沢:おい。見取り図。
純子:えっ?
芹沢:さっき描いてきたって言わなかった?
純子:言ってません。
芹沢:あっ、そう。で、結論は?やっぱり自殺でしょ?
榎本:それは今から考えます。
芹沢:そこからなのかよ。
榎本:この部屋は完全な密室でした。遺体はテーブルとソファによって固定され、ドアを開けることはできません。
窓には鍵がかかっていて、ほかに侵入経路になるようなものは一切ありませんでした。
純子:窓から出たあとで鍵をかけることはできないんですか?
榎本:クレセント錠だけなら立てつけが悪いサッシの場合、うまく揺さぶれば、振動で外したり、かけたりすることは可能です。
でも、ここの窓はしっかりと施工されていて、ぜんぜんがたつきはありませんでした。
しかも、すべてのクレセント錠にロック機構が付いてるんです。このつまみをガラス越しに外から動かす方法はありません。
純子:うーん。
芹沢:なるほど。つまり自殺だったということだな。

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