005 16年三口综述PART1

005 16年三口综述 PART1

乗り物、職場、家庭などで、日本人は狭い個人空間に慣れています。しかし、身体に触れ合ったり、目を見詰め合うことはありません。

たとえば、人々は握手するよりも、お辞儀をするほうを好みます。気さくな間柄では握手をすることもありますが、その場合には、日本式のやり方になります。お互いに一方の手を握りながら、お辞儀をしたり、別の手で敬礼したりするのです。

ビジネスの世界などでは、日本人はアメリカ人と握手をしますが、これはアメリカ人の握手よりも弱く、時には手の平を開がずに指先を差し出したり、力の抜けた手を差し出し、相手が握っても握り返さないこともあります。アメリカ人ならこれを関係の拒絶ととるかもしれませんが、日本人にはもちろんそのような意図はありません。日本人は握手の習慣を、日本人の身体接触の方法にあわせて採用しているに過ぎません。