第03话
片段1:
00:00——00:40
マスター:商社時代にブラジルで出会った飛び切りのコーヒー豆から私のコーヒー好きが始まった。それが高じて会社をやめ、この喫茶店を開店。現地へ出向き、自分で選んだ豆を直接仕入れ、自分で煎って、挽いて、淹れる。私が思う最高のコーヒーを追求しつづけて、はや二十年が過ぎた。時が経つのは本当に早いものだね。おぉ~なかなか似合ってるね、天眞くん。
片段2:
02:10——07:17
マスター:それじゃ、今日からよろしくね。
天眞:お金に困っていたんで、ちょうどよかったんです。
マスター:学校もあるのに、大変だね~
天眞:課金のためなら仕方ありません。
マスター:課金?えーと、接客はさっき教えた通りだから、お客様が来たら、「いらっしゃいませ」。よろしくね。
天眞:はぁー。へいらっしゃい。
マスター:ええっ!八百屋さんかな…どうしてそうなったの?天眞くん、そうじゃなくてね…さっき教えた通りに…はぁ~そういえばこの子、名前が外国人っぽいし、日本語があんまり分からないのかも。おそらく留学生、見知らぬ土地で頑張ってるんだろう。なんとも気抜けじゃないか。ならば、こんなことで怒るのは野望というものだろう。ナイス挨拶だよ天眞くん。
天眞:はぁー。
お客様:すみません…
天眞:へいー。
マスター:天眞くんも心細かったろうに。せめてここくらいは彼女の気が休まる空間にしてあげたいものだ。
天眞:マスター、オーダーはいりま~す。
マスター:なんだい?
天眞:多分カフェオレってやつです。
マスター:曖昧だねぇ~カフェオレはホットとアイスがあるんだけど、どっちかな。
天眞:私はホットが飲みたいです。
マスター:あっそうなんだって?でも今はお客様の注文を教えてくれるかな…
天眞:はぁー?
マスター:すまないね、天眞くん。もう一度聞いてきてもらってもいいかい?
天眞:また私が行くんですか…
マスター:そうだよね。大変だよね。お客様、申し訳ございません。もう一度ご注文よろしいですか。
お客様:あっ、はい。アイスキャラメルマキアートで。
マスター:カフェオレですらない…どうやって間違えればカフェオレに?
天眞:SUI MA SEN NIHON GO MU ZU KA SHIKU TE。
マスター:そうだ!彼女には言葉の壁があったじゃないか。急に片言になった気もするが…いいんだよ、天眞くん。最初からうまくできる人間なんていないんだ。
天眞:DE SU YO NE。櫓三年二棹八年TO MO II MA SU SHI NE。
マスター:じゃぁこれお客様に。
天眞:へいー。
マスター:櫓……なに?天眞くん、お客様もいないし、今日上がろうか。
天眞:へいー。
マスター:どうだい?初めて働いてみた感想は。
天眞:だるかったです。
マスター:しょっ正直だね。いや、もちろん(待确认)正直なのはいいことだから、そのままでいいんだよ。
天眞:へいー。
マスター:そうだ、天眞くん、コーヒーは好きかい?仕事終わりのコーヒーはまた格別でね~実は私ブレンドコーヒーには少々自信があってねぇ~味や香りをよくするために、五種類のコーヒー豆を使っているんだ。それぞれの持ち味を活かせるように、工夫を重ねたのが当店のブレンドでね。もちろん豆の産地にもこだわっていて、毎年自分で買い付けに行ってるんだよ。はい~どうぞ。コーヒーのよさを少しでもわかってもらえれば…
天眞:いただきます。
マスター:どうだい?
天眞:よくわかんねっす。
マスター:だよね!まだ早かったよね。そうか。まだ天眞くんにはわからないか…
天眞:マスター。
マスター:うん?
天眞:働くのはだるいけど、ここでのバイトは続けられそうです。
マスター:それはよかった。これからよろしくね、天眞くん。
天眞:人が来ないところがいいですよね。
マスター:そうだね~落ち着いた雰囲気が自慢だからね~
天眞:それじゃ、私は帰ります。お疲れ様でした。
マスター:あー、天眞くん。
天眞:うん?
マスター:次のシフトどうしようか。今週どこかで入れそうなところがあれば…
天眞:ムリです!週二以上で働くとか体力的にきついんでムリです!
マスター:そうだね!週一にしよう!体を休めることが大切だからね。
天眞:また来週きまーす。
マスター:はい!お疲れさま~今日のコーヒーは一段とおいしいねぇ~
片段3:
16:30——17:40
マスター:うん…若い子は難しいねぇ~私のコーヒーでは喜んでもらえないのだろうか。いらっしゃいませ。
ヴィーネ:あのう…一人なんですけど。
マスター:若い子だ。ごっご注文はお決まりですか。
ヴィーネ:えーと、じゃ、ブレンドコーヒーで。
マスター:ほんとうにブレンドコーヒーでよろしいですか。
ヴィーネ:はい。
マスター:お口に合わないかもしれませんよ。
ヴィーネ:大丈夫だと思いますけど。
マスター:どっどうぞ。
ヴィーネ:おいしい!
マスター:へい?
ヴィーネ:私今までこんなおいしいコーヒー飲んだことないですよ!何かをこだわって作られているんですか。
マスター:じっ実はわたしブレンドコーヒーにはすこし自信があってね…味や香りをよくするために、五種のコーヒー豆を使ってるんだ。天使だ!
好听