(天声人語)闘(とう)牛(ぎゅう)の春(はる)来(きた)たる
「山(さん)王(のう)」「赤(あか)武(む)者(しゃ)」「薬(やく)師(し)大(だい)力(りき)」。堂(どう)々たるしこ名の牛たちがうなり声を上げ、巨(きょ)体(たい)を揺(ゆ)らして攻(せ)め合(あ)う。角(つの)と角(つの)のぶつかる音(おと)に息(いき)をのむ。新潟県長(なが)岡(おか)市(し)山(やま)古(こ)志(し)地(ち)域(いき)で、「牛の角(つの)突(つ)き」の本(ほん)場(ば)所(しょ)が今月から始まった▼
「千年続いたと語り継がれる角突きですが、15年前、中(ちゅう)越(えつ)地(じ)震(しん)の直後はもう続けられないのではと思いました」と話すのは闘(とう)牛(ぎゅう)会(かい)の松井富栄(とみえ)会長(37)。川が地(じ)滑(す)りでせき止められて自宅が水(すい)没(ぼつ)し、牛(ぎゅう)舎(しゃ)も倒壊したという▼
山古志地域は道路が途(と)絶(ぜつ)し、全村避難を余儀なくされる。松井さんは就(しゅう)職(しょく)先(さき)から地元へ戻(もど)り、父とともに、牛たちの救助に奔(ほう)走(そう)した。翌(よく)春(はる)、会社を辞めて帰郷し、角突きの復興に全力を注ぐ▼
闘牛会は昨(さく)春(しゅん)、場(じょう)内(ない)への女性の立ち入りを解禁している。牛の女性オーナーが笑顔で歩く姿が各紙に報じられた。おりしも角界で「女(にょ)人(にん)禁(きん)制(せい)」の是非が議論されたころである。松井さんによると、この決(けつ)断(だん)に批判はまったくなかったという▼
巨(きょ)牛(ぎゅう)と巨(きょ)牛(ぎゅう)のぶつかり合いに観衆が熱中して飲食を忘れ、日の傾きにも気づかない――。江(え)戸(ど)の昔、滝(たき)沢(ざわ)馬(ば)琴(きん)は『南(なん)総(そう)里(さと)見(み)八(はち)犬(けん)伝(でん)』で山古志の闘牛に酔(よ)いしれる観客の姿を描いた。今回初めて闘牛を見たが、その迫(はく)力(りょく)にまさに時のたつのを忘れた▼
震災直後のみならず、過(か)去(こ)には飼育農家が激減して絶えかかったこともあるが、住民らの奮闘で再生した。若い人材が育ち、女性ファンが増えたのは柔(じゅう)軟(なん)な運営の成果だろう。百年先、千年先までにぎわいが続くよう祈った。
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目前想尽量慢下来,让每个字发音都听得清楚,不过很难。
努力学外语的仙女 回复 @LittleIronMan: 你这是本科就这么厉害了吗 。su go i