「うむ、そうだったのか。どうも隣国(りんこく)の様子(ようす)がおかしいと思(おも)った。このごろ、嫌(いや)に平和的(へいわてき)だった。危(あや)うく騙(だま)されるところ。よく注意(ちゅうい)してくれた。」
「あたし、政治(せいじ)や軍事(ぐんじ)や外交(がいこう)に女(おんな)が口(くち)を出(だ)すべきじゃないと思(おも)って、それで…」
「それで心(こころ)を痛(いた)めていたというわけか。いや、もう心配(しんぱい)することはないぞ。先制攻撃(せんせいこうげき)をかけてやる。」
軽率(けいそつ)なる王様(おうさま)は、直(ただ)ちに軍備(ぐんび)を整(ととの)え、隣国(りんこく)へ攻(せ)めて入(はい)った。あっという間(ま)に制圧(せいあつ)できるはずだったが、そうはならず、意外(いがい)な抵抗(ていこう)にぶつかった。すなわち、隣国(りんこく)は現実(げんじつ)に、こっちへの攻撃(こうげき)を準備(じゅんび)していたところだったのだ。
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