遠距離恋愛

「遠距離恋愛(えんきょりれんあい)？続(つづ)かないよ！無理無理(むりむり)！」

周(まわ)りの友人(ゆうじん)たちは、口(くち)を揃(そろ)えてそう言(い)った。海(うみ)を越(こ)えた距離(きょり)ならなおさら、絶対傷(ぜったいきず)つく前(まえ)には別(わか)れた方(ほう)がいいってとも念押(ねんお)しされた。でも、私(わたし)は彼(かれ)のことが大好(だいす)きなのに、起(お)こってもいない未来(みらい)を恐(おそ)れるなんて、その考(かんが)えに、どうしても納得(なっとく)がいかなかったのだ。だから、わたしは友人(ゆうじん)たちに言(い)った。

「続(つづ)くか続(つづ)かないかはやってみないとはわからないし、好(す)きなのに別(わか)れるなんて変(へん)だと思(おも)う。別(わか)れるなら、傷(きず)ついて別(わか)れたい！」

私(わたし)の涙(なみだ)の訴(うった)えがみんなの心(こころ)に届(とど)いて、応援(おうえん)すると誓(ちか)ってくれた。これから始(はじ)まる遠距離恋愛(えんきょりれんあい)、どうなるかわかんないけど、自分(じぶん)の気持(きも)ちに正直(しょうじき)になれたことはうれしいと思(おも)う。だって、本当(ほんとう)に好(す)きなんだもん。