04第四篇

小沢幹事長の資金問題で、東京地検特捜部が特別捜査に乗りだし、元秘書の石川知祐衆院議員らを逮捕した。焦点は小沢氏側が土地購入に充てたという４億円の出どころだ。不吉な数に０が８個もついている。「逃げ道」はあるのだろうか。 　参院選に勝って自民党とどめを刺したい民主党。失礼ながら鳩山首相の代わりはても、小沢氏の代役は見当たらない。政権を代えた民意があればこそ、いつにも増して氏は強気、片や特捜部も腹をくくったかに見える。権力対権力の吉兆はいかに。双方、屈すればかなりの深手となる。

志（４）が並んだ日だから言っておきたい。国民のためにという志があるのなら、小沢氏は早々に説明を尽くすしかない。側近が捕まったのだ。有権者が与えた圧倒的多数を頼みに黙り通すつもりなら、これ以上の裏切りはない。

四という数は死につながると嫌われやすいが、二つ並べば幸せ（四合わせ）と読める。先人の知恵はありがたく、大抵の忌み事には逃げ道があるものだ。運気がどうであれ、今日を生きのびねばならない。 　ここで、東京本社発行の紙面をお読みの方は右上の欄外をご覧いただきたい。「４４４４４号」とある。これは発刊号数で、創刊が早かった大阪本社や、それに準じた名古屋、西部本社の新聞は４６０００台に達している。 　五つ並んだ４。朝から縁起が悪いと見るが、幸せいっぱいと言い聞かせるかは人それぞれだ。もちろん、軽く無視するもいい。さて、通常国会を控えた週末、民主党の面々はこの偶然に何を思うだろう。

好棒