16 白椿

16 白椿

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< 椿の章 >     朗读:石田彰


トラック16   白椿
生徒会の後輩たちが開いたクリスマスパーティーに俺は呼ばれていた。楽しい時間をあっと言う間に経ち、明日から冬休みと言うことで、みんな早目に解散を始めていた。彼女と一緒に帰る約束をしていた俺は、彼女が教室に忘れものを取りに行っている間、一人で待っていた。
「遅いなぁ~あいつ……なかなか戻ってこない。飲み物買ってるのか?でも、それにして遅すぎるだろう。ちょっと見てくるかぁ……」
「はあ~廊下は寒いなぁ~ん?あいつ……あんなところで何やってるんだ?」
体育館横の垣根を見つめている彼女を見つけた。
「おい!そんなところでなんにやってるんだ?どうした?なかなか帰ってこないから迎えに来たんだぞ。」
彼女はこれっと垣根を指差した。その方向を見ると、地面に一つだけ白い椿の花が落ちていた。
「あぁ~椿か……椿の花は綺麗に咲いたまま落ちる。この落ちてる花も寿命が分かったから、自分で落ちたんだろう。」
「可哀相?んん、そうだなぁ~でも、こうしてやれば、この椿はまた綺麗に咲くことができる。ほら、こうやって、お前の髪に飾るは咲いてるみたいだろう。お前に白い椿はよく似合う。綺麗だ。」
「な~今、俺が考えてること、分かるか?」
「分からない?お前わざとじゃないよな。ま、いや、教えてやるよ。お前のキスがほしい……」
「ふう~ずっとこうやってお前とキスしたかった。ようやく夢が叶ったよ。どうした?」
「恥ずかしい?ふう~大丈夫、照れてるお前も可愛いよ。」
---青山を 横切る雲の いちしろく 我れと笑まして 人に知らゆな---
人目につくように貴方と微笑みあっているのが、人に知られませんように……
この先もずっとこうして彼女を抱きしめていたい。ようやく会えた俺の運命の人を、もう放したくない……俺は、ずっと心の中でそう願っていた。


Track 16   白色山茶花
我被邀请去参加学生会的后辈们举办的圣诞舞会。愉快的时光晃眼见就过去了,明天开始就是寒假,大家便早早开始散场。约好和她一起回家的我,在她回去取忘在教室里的东西时,一个人等着。
“好慢啊~那个家伙……怎么还没回来。买喝的去了?但是,就算如此也还是太慢了吧。还是去看看吧。”
“啊~走廊里好冷。嗯?那家伙……在那种地方做什么啊?"
我发现了正在注视着体育馆外横栅栏的她。
“喂!你在这种地方干什么?……怎么啦?很久都等不到你回来,于是来接你了。”
这个,她仿佛说明般指着栅栏。顺着方向望去,地上躺着一朵掉落的白山茶。
“啊~山茶啊!山茶花在绽放得正绚丽时落地了。这掉落的花朵是知道自己寿命不久,才(在最绚丽的时候)自己掉落的吧。”
“好可怜?嗯,也是~不过,这么做的话,这朵山茶就能再次绽放了。看,像这样,戴在你的发间,就像正在盛开一样吧。纯白的山茶很称你。真漂亮。”
“呐,现在,知道我在想什么吗?”
“不知道?你该不是故意的吧。算了,告诉你吧。我想要你的吻。
(亲……)
“呵~一直~就想像这样吻你。终于,美梦成真了。怎么了?难为情?呵呵~没关系,害羞的你也很可爱。”
『一似青山白云绕;分明是,对我笑,——莫使人知道。』
如此出众的你和你的笑容,真的不想被别人看见。
此刻,多想就这样一直抱着她。好不容易才遇见的命中注定的人,已经不想再放开了……我一直在心中不断祈求着。

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