02 初恋の女の子
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02 初恋の女の子

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< 椿の章 >   朗读:石田彰


トラック2    初恋の女の子
俺には忘れられない初恋の女の子がいる。出会ったのは雪が多い地方にある母親の実家へ遊びに行った時のことだった。
「雪だるま作ったらおばあちゃん喜んでくれるかな~ふんふん、楽しみ。あ、ああ、でも一人じゃ頭が乗っからないよ。ん、んんん、あ~ああ、やっぱり一人じゃ持ち上がらない。どうしよう?……えっ、ええ、女の子!」
「ねぇ~どこの子?どこから来たの?これ?あのね、雪だるまの頭が重くてね、持ち上がらないの……へへい?へい!手伝ってくれるの?!」
---稲搗けば かかる我が手を今夜もか 殿の若子が 取りて嘆かむ---
あかぎれるこの手を、今夜も美しい人がとって、可哀相だと悲しむのだろう……
「んん、できた!君が手伝ってくれたから雪だるま完成した~!ありがとうねぇ!まだ一緒に雪だるま作ろう。絶対だよ!約束の指きり。へへえ、お母さんが約束する時はこうするって教えてくれたんだ。あっ、待って、どこ行くの?ああ、行っちゃった。ええ、何これ?あっ、綺麗なブローチ、椿の花みたい。あの女の子のものかなぁ……」
(時計の音)
「あああ~んん、もう朝か。初恋の女の子が夢に出てくるなんて、久しぶりだな。向こうは覚えてるのかなぁ。いや、一回しか会ったことないし、もう覚えてないだろうな……」
ふと、机に置いてある椿の花のブローチが目に留った。女の子が帰った後、椿の花のブローチが落ちていた。どうやら忘れものらしい。
「初恋の人のものをずっと取っておくなんて、女々しいよなぁ。って、こんなこと考えてる場合じゃない!いま何時だ?ヤ~バイ!今日は大事な日だった。早く行かないと!」
俺は急いで布団から飛び出し制服に着替えると、カバンと椿の花のブローチを掴んで、学校へと急いだ。



Track 02   初恋的女孩
我有一个无法忘记的初恋女孩。第一次相遇是我去外婆家玩的时候,那是一个到处都是雪的地方。
“要是堆个雪人的话外婆也会开心吧,哈~~好期待呀。啊…~~可是我自己没办法把头装上去。恩…嘿咻……哎~,果然一个人还是搬不动。怎么办呢?……诶?哦!女孩子。”
“那个,你是哪儿的?从哪里来的?这个?这个啊,因为雪人的头太重了,我搬不起来……唉!~你要来帮我吗?!”
『侬把稻捣,手皴裂了;少爷今夜来,拉手叹息瞧。』
今夜,丽人也会怜悯地牵着这双皴裂的手而悲伤吧。
“嘿~咻~哈哈~做好啦!多亏了你的帮忙,雪人总算完成啦~谢谢你啊!下次再一起堆雪人吧,说定喽!来拉勾勾。嘿嘿,妈妈说过约定的时候就要拉勾勾。啊,等一下,你要去哪儿?”
啊……走掉了。唉,这是什么?好漂亮的胸针,像山茶花一样。是那个女孩的吧……”
(闹钟音)
“啊~(哈欠兼懒腰)~已经早上了啊。好久没有梦到初恋的女孩了。她是不是还记得呢?不,只是见过一面而已,已经忘记了吧……”
忽然,放在桌子上的山茶花胸针映入了眼帘。女孩离开的时候,掉落的这个山茶花胸针。不管怎样,好像是被遗忘的东西了。
“一直保存着初恋对象的物品,还真是没出息啊。话说,现在可不是考虑这种事情的时候!现在几点了?糟糕!今天可是很重要的,不快点的话~!”
我立刻跳出被窝,穿上校服后,抓起书包和胸针就冲向学校了。

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