みくり:津崎(つざき)さんが 後悔してたら どうしようかと。嘘つかないていけないし、重いことさせちゃってるかなって。周(まわ)りを説得(せっとく)する自信がないから。普通(ふつう)の結婚のふりをするって。逃げといえば、逃げだし。
平匡:逃げたって いいじゃないですか?
みくり:え?
平匡:ハンガリーに こういう諺(ことわざ)があります。「逃げるのは恥(はじ) だけど役に立つ」
みくり:役に立つ?
平匡:後ろ向きな選択だって いいじゃないか。恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことのほうが大切で。その点においては異論(いろん)も反論(はんろん)も認(みと)めない。
みくり:逃げるのは恥だけと、役に立つ。
平匡:はい。
みくり:そうですね、逃げても生き抜きましょう。オブジェクションしてる場合じゃありません。
平匡:あの、こないだも思ったんですけど、≪異論!反論!オブジェクション≫って、結構古いですよね。何で知ってるんですか?
みくり:年は ごまかしてないですよ。父が好きで よく見てて
平匡:本当にお父さんにそっくりですよね。
みくり:やめてください、津崎さんこそ…古いことや難しいこと たくさんしってそうです。
平匡:そうでしょうか。
みくり:はい。
津崎さんこそ、お父さんに似ている。言いかけてやめた。そこまで立ち入るべきじゃない。私たちは夫婦でも恋人でも 友達ですらない。
雇(こ)用(よう)主(ぬし)と従(じゅう)業(ぎょう)員(いん)の関(かん)係(けい)なのだ。
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