NHK 2023年10月8日

石川県金沢市　冬に「氷室」に入れた雪を夏に出す行事

石川県金沢市の湯涌温泉で30日、「氷室開」がありました。冬に「氷室」という建物に雪を入れておいて、夏に出す行事です。

石川県などは昔、加賀藩と呼ばれていました。江戸時代、夏に氷室から出した雪を加賀藩から江戸まで運んで、将軍に届けていました。このことから行事が始まりました。

氷室の周りには、近くに住んでいる人や観光に来た人など50人ぐらいが集まりました。雪に触った子どもは「冷たくて気持ちがよかったです。暑いのにまだ雪があってすごいと思います」と話しました。金沢市の人は「今年は雪が少ないかもしれないと心配しましたが、雪が残っていて安心しました」と話しました。

雪の一部は、加賀藩の人が住む家があった東京の文京区などにプレゼントします。

30日，石川县金泽市的汤涌温泉举行了“冰室开”。这是冬天在叫做“冰室”的建筑物里放雪，夏天推出的活动。

石川县以前被称为加贺藩。江户时代，夏天从冰室取出雪，从加贺藩运到江户，再交给将军。活动从这件事开始了。

冰室周围聚集了住在附近的人和来观光的人等50人左右。摸过雪的孩子说:“很冷很舒服。天气这么热还有雪，很厉害。”金泽市的人说:“虽然担心今年的雪会很少，但是雪还残留着，所以放心了。”

雪的一部分将作为礼物送给东京的文京区，那里曾有加贺藩人居住的房子。