「悪いことが起きなければそれでいいのよ」。そんな母の言葉も「ふーん」とやり過ごして来た若かりし頃。
新年、後ろに長蛇の列ができる初詣の中、何となくせっつかれる思いで急いで祈ったことと言えばまさにその一言。「良いことはなくとも、悪いことがなく過ごせますように」。近年の祈りはそれしかない。それでいいのだとようやく気付く年にもなった。
新型コロナウイルス禍も4年目。まだまだ収まる気配はないが、人々の対応はかなり柔軟になってきた。数年ぶりに友人たちみんなで会う場を設けることができた。リモートもいいが直接顔を合わせられる以上にうれしいことはない。
ロシアによるウクライナ侵攻もいまだ収まらず、人々の苦しみは続いている。
物価高も依然として生活を圧迫。例年であれば「正月ぐらいパーッと」というところだが、今年はかなり抑え目。とはいえ、年末年始を変わらぬ顔触れで過ごせたことは幸せなことだ。さあ卯年(うどし)。大きな跳躍もいいが、平穏であってほしい、というのが最たる願いだ。
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