キツネと木こり
狐狸与樵夫
猟師に追われたキツネが、木こりの姿を見つけて、
被猎人追赶的狐狸,发现了樵夫的身影,
「お願いです。わたしをどこかへ隠して下さい」
拜托,请让我在哪里藏起来。
と、頼みました。
如是,请求。
木こりは、
樵夫,
「わたしの小屋に入って、隠れていなさい」
进我的小屋躲起来吧
と、キツネをかくまってくれました。
如是,把狐狸藏起来了。
間もなく、そこへ猟師たちが駆けつけて来ました。
不一会,猎人赶来了那里。
「尋ねるが、キツネを見かけなかったかね」
打听一下,有没有看到一只狐狸
と、猟師たちは木こりに尋ねました。
如是,猎人向樵夫询问。
「いいえ、見ませんでしたよ」
不,没有看见
と、木こりは答えましたが、手ではキツネの隠れている小屋を指差したのです。
如是,樵夫虽是这样回答,但手却指向了狐狸隐藏的小屋。
猟師たちは木こりの合図には気づかず、木こりの言葉だけを聞いて向こうへ行ってしまいました。
猎人们没有注意到樵夫的暗号,只听了樵夫的话,向对面走去了。
キツネは猟師たちが遠ざかるのを確認すると小屋から出て、何も言わずに立ち去ろうとしました。
狐狸确认猎人们走远从小屋里出来,一个招呼也不打就准备走了。
すると木こりは、
于是,樵夫,
「やい、礼儀知らずのキツネ! わたしがお前を助けてやったのに、一言もお礼を言わずにいく気か!」
呀,没有礼貌的狐狸,我明明救了你,打算一句谢谢也不说就走了吗!
と、キツネに言いました。
如是,对狐狸说。
するとキツネは、こう答えました。
于是,狐狸这样回答。
「あなたの手つきが、あなたが口で言う事と合っていたら、わたしだってお礼を言うのですがね」
你的手势若是符合你所说的话,我肯定是会道谢的。
このお話しは、口先では偉そうな事を言いながら、卑怯な事をする人に当てはまるお話しです。
这是一个,嘴巴上说着道貌岸然的话,背地里却做些卑鄙的勾当,符合了如是之人的故事。
おしまい
结束
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