人生の岐路というほどに大げさなことでなくても、日常生活の中でも道の選び方の癖はある。家から最寄りの駅に向かう道筋でも、たくさんの可能性があるはずなのに、時間が経つにつれて次第に好みのルートが決まってくる。
仕事場周りなど他の人と共有する道筋で、好みが違うので驚くこともある。私の場合、たとえ遠回りをしても、静かで小さな道だと心が落ち着く。一方、とにかく距離が短くて早く着く道がよいという人もいる。
一緒に仕事場を出て飲み会の店に行く時などに、「道の選択」における彼我の差を思い知らされる。「効率優先」の人と歩いていると、自分としてはあまり選びたくないような、車の通行が激しい大通りを行かなければならない。
道なんて、どれを選んでも同じようにも思われる。しかし、案外そのような好みが、長い目で見ると人柄というものをつくり、人生の帰結を変えていくものではないかと思う。目に見えない人生の旅路においてどのような道が好みかということが、いつしかその人の生き方そのものとなっていく。
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