[日语口语]第55回ニュース＆定着した新語[日语听力]

全日空もヒールなしOK　CAの靴規定見直し

共同通信5/8(金) 19:48配信より引用

全日空が、女性の客室乗務員（CA）や地上スタッフが勤務中に履く靴に関し、ヒールがあるパンプスタイプ以外も認めるよう社内規定を改定したことが8日、同社への取材で分かりました。グループ会社も含め、1日から運用を始めました。「健康面や働きやすい環境作りを考慮した」としています。
　職場でのヒール靴を巡っては強制に反対する「＃KuToo（クートゥー）」運動が注目されています。航空業界では日航も社内規定を改め、4月からヒールがない靴も履けるようになりました。
　全日空は、女性のCAらが着用する靴のヒールの従来規定を見直し、高さは「5センチ程度以下」、幅は「3センチ程度以上」と変えました。

定着した新語

　ここからはトークコーナー、今日のテーマは「定着した新語」です。日々いろいろと新しい言葉が生まれていますよね。一時期ものすごく流行ってみんなが使っていても、あっという間に聞かれなくなってしまって、使われなくなった言葉というのもありますし、新しく出てきて、そのままずっと定着して、今は日常的に使われていても、すっかり違和感がなくなった。そんな言葉もあると思います。今日は定着した新語をご紹介していきましょう。

　まず一つ目は「神～」です。この神っていうのは神様の神ですよね。一番最初にこの言葉が出てきたのって、たぶん「神対応」っていう言葉だったんじゃないでしょうか。

　神対応っていうのは、まるで神様のような、もう本当に素晴らしく対応してくれた。すごく良い対応のことなんですね。とっても＊1気が利いているとか、とっても親切とか、優しいとかとにかく感動するぐらい良い対応のことを神対応っていう言い方をします。

　例えばね一流芸能人の人に、何かを頼んだ時こんな神対応だった。さすが何々さんだよねみたいなこととか、近所のスーパーに行ったら、こんな神対応をしてくれた、本当に感動しました。なんて言う事をSNS に書いたり、そんな風に使っているんですね。この神対応っていう言葉が登場した後に、色々なものに神という言葉をつけて表現することが割と多くなったんですよね。

　例えば「神レシピ」。もう本当にこの＊2レシピで作ったら、本当に美味しいよ！食べたことないぐらい感動するよ！っていうような意味のレシピなんですね。

　それから「神アプリ」なんていうのも最近使われてますよね。＊3スマホに入れる＊4アプリが本当に使いやすくて、あー、このアプリみんなに知らせたいな、便利だなぁ、すごくいいなって、感動するぐらい素晴らしいアプリのことを、神アプリなんていう風に表現します。　あんまりね、でも神っていう言葉を軽々しく使いすぎると、ちょっとね、その神の価値っていうのが下がるような気もしているんですけれども、最近は何かにつけて感動したり、すごく素晴らしいっていう、その素晴らしさを表す意味で神っていう言葉をよく使うようになりましたね。

　さて、続いて定着した新語「美魔女」これはね、中国にも今いるんじゃないかなって思うんですが、美しい魔女と書いて「美魔女」です。大体30代の後半とか40代50代ぐらいの、えー、＊5おばさんと言われる世代の女性たちが、その年齢にはとても見えないぐらい若くて美しいっていう人を美魔女と呼んでいるんですね。美容にも気を使っていて、スタイルもキープしていて、見た目では年齢との＊6ギャップが激しくって本当にびっくりする、例えばね、あー30代半ばぐらいかなっていう人に年齢を聞いたら、実は40代半ば過ぎだった。うわびっくりした！美魔女だわ！なんていう感じなんですね。あと60歳ぐらいでも、見た目が本当に40代後半ぐらいにしか見えないとか、そういう美魔女もいるんですね。

　日本では美魔女コンテストなんていうのも行われていて、我こそは美魔女である、という自信のある人達が全国から集って、そして美魔女日本一を決めるなんていう大会もあったりするんです。これも新しく出てきた言葉ですね。

　さあ、そしてもう一つこれはですね、もっと、そうだな15年ぐらい前にはもう有ったのかな。先にご紹介した神っていうのと、美魔女に比べると、随分と昔からあった言葉だと思います。それは「アラサー」です。アラサーっていうのはもともと英語のaround 30、 アラウンドサーティーというのを略して、アラサーと言っていました。アラウンドサーティっていうのは、30歳前後のことなんですね。つまり、当時使われ始めたのは、大体30歳前後ぐらいの女性の、複雑な気持ちとか、結婚するのかな、しないのかな、とか、仕事を転職するのかな、しないのかな、とか、そんな微妙な心理っていうのが、アラサーになってくると色々あるよね。みたいな所から使われ始めたんですけど、このアラサーっていう言葉が出てくると、当然のことながら、アラウンドフォーティー、アラフォーっていうのも登場したんですね。さらにその上を行く、アラウンドフィフティー、アラフィフっていうのもあるんです。今はもう、このアラサー、アラフォー、アラフィフっていうのは、普通に使われていますね。すっかり定着しました。ちなみに60歳、アラウンドシックスティー。これはですねアラカンと言います。カンって何かって言うと、60歳は還暦と言われているんですね。その60歳を指してアラカンっていう風に言うんですね。

　このaround 何々、アラ何っていうのは、本当に社会的地位を得た言葉で、普通に使われています。

　じゃあ最後に一つご紹介しましょう。これは本当に最近のものですが、「悪魔の～」。

はい、最初に神っていうのをご紹介しましたけれども、この反対に位置している悪魔。これは何を表しているかというと、一番最初はコンビニの「悪魔のおにぎり」っていうのが発売されて、そこから広まったんですが、この悪魔のおにぎりっていうのは、もう、悪魔に誘惑されているような感じがするほど美味しい、もう食べちゃいけないってわかってるのに、ついつい、二つ、三つ食べてしまうというような、もう、＊7病みつきになってしまう。その悪魔の誘いを断れない。みたいな、そんな意味で使われているんですね。

　その悪魔のおにぎりが大ヒットした後に、あの、悪魔のパンとか、悪魔の麺とか、結構その、ものすごく美味しい、誘惑に勝てないみたいな意味で、主に食べ物に使うことが多くなりました。ただ、この悪魔シリーズはですね、この先ずっと残っていくかどうかはまだ分かりません。もしかしたら、もう1年ぐらい経ったら、悪魔の何々なんて言い方は、すっかりなくなって、そんなこと言ってた時もあったよねっていうふうに、忘れ去られる可能性もあります。

　生き残るのか残らないのか、悪魔の運命やいかに！トークコーナー、今日のテーマは「定着した新語」でした。

＊1気が利（き）いている＝体贴

＊2レシピ＝烹饪法，做法

＊3スマホ＝スマートフォン智能手机

＊4アプリ＝ＡＰＰ

＊5おばさん＝中年妇女

＊6ギャップ＝差距

＊7病（や）みつき＝上瘾