日銀が追加金融緩和を決定 2回連続、国債買い入れ上限撤廃
共同通信4/27(月) 12:11配信より引用
日銀は27日に金融政策決定会合を開き、追加の金融緩和策を決めました。
国債買い入れの上限を撤廃し、社債やコマーシャルペーパー(CP)の購入枠を拡大します。金融市場に大量の資金を供給できる態勢を整えて急激な金利上昇を防ぎ、社債などの購入を通じて新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた企業の資金繰りを支援します。景気判断は3月会合時点の「弱い動き」から「厳しさを増している」に引き下げました。
追加緩和は3月会合に続いて2回連続で、追加緩和策を打ち出して経済下支えに向けた姿勢を示し、各国の中央銀行や緊急経済対策を取りまとめた政府と歩調を合わせます。
日本のはんこ文化
ここからはトークコーナー、今日のテーマは「日本のはんこ文化」です。今、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、日本全国で外出自粛が要請されていますよね。そんな中、会社員の人達も、通勤して会社に行くのではなくて、在宅ワークが進められています。
元々、在宅では絶対にできない仕事の人はもちろん仕方がありませんが、別に在宅でもできる仕事の人は在宅で、という風潮が高まるなか、実は、別に会社に行かなくてもいいと思うんだけれども、あることをするためだけに会社に行っている、という人もいるんですね。そのあることとはいったいなんでしょうか?それは、書類にはんこを押すことなんです。
はんこ、これは印鑑とも言いますね。中国にも、もちろんこの印鑑というのは存在すると思いますが、個人がいくつも印鑑を持っていて、普段から様々な書類にその印鑑を押すという作業は、ほとんど無いんじゃないでしょうか。
日本では、このはんこ文化がまだまだ根付いているんですね。一般的なオフィスでは、例えば何かの*1プロジェクトを進めるとか、何かの手続きをする場合にも、その書類の中にはんこを押す部分が必ず用意されているんですね。そこにまず、課長のはんこを押してもらってその後は部長のはんこを押してもらって、という風に、はんこが揃わない限りその書類が完結したという風には認められないために、それ以上手続きを前に進めることができないというのは、*2日常茶飯時なんです。
責任のある立場の人になりますと、1日の中ではんこを押さなければならない場面が非常にたくさんあるんですね。はんこがないと正式な書類と認められないために、このはんこを押す作業、別になくてもいいんじゃないかなと思いつつも、やらずにはいられないんです。 今みたいに在宅ワークが推し進められるような時代になるとは、みんな思っていませんでしたので、こういった状況になって改めて、この日本のはんこ文化というものを見直さなければいけないという風潮が出てきたんです。皆さんはどう思いますか?
私たちが一般的にこのはんこを使用する時、いったいどんな時があるかと言いますと、代表的なのは*3銀行口座を作る時ですね。その時に必要なものは身分証明書とそして届け印といったはんこなんです。
日本では、このはんこがあまりにも普段から普及しているために、例えば*4100円ショップなんかでも売られているんですよね。一般的な100円ショップなどで売られているはんこというのは、はんこと*5朱肉が一体化していて、連続で何回も押すことができる、そういった簡易的なはんこなんです。
でも、銀行などで使用する届け印というのは、この簡易的なはんこは認められません。きちんと朱肉をつけて押す*6タイプのはんこでなければいけないんですね。
でもそのはんこ自体はどこで買ってくるかと言いますと、一般的な文房具店などで売っていますので、わざわざはんこを作る。そういうこともあんまりないんです。
この銀行の届け印は、銀行口座を作るときにまず、書類にはんこを押します。もし、*7お金を下ろすとき、通帳とはんこを持っていかなければいけないんですが、窓口でお金を下ろすときには最初に銀行口座を作った時と同じはんこを持っていかないと認められないんですね。ですから一番最初に使ったはんこは大事にとっておいて、絶対に無くさないようにしなければいけないんです。
でも実際は、もう何年も前に使った届け印なので、どこに行ってしまったか分からないとか、家にはんこがたくさんあって、どれを銀行の届け印にしたのか憶えてない。そんな人たちもたくさんいるんですよね。
この銀行口座だけでなくて、例えば結婚する時の書類や不動産を取得する時の書類など、また契約書や請求書など、などありとあらゆる書類に必ず名前とはんこを押さなければいけないこの文化は、日本ではまだまだ根強く残っています。ですから普段からちょっとしたことでも、このはんこを使うことがまだ多いんですね。
でも海外を見てみますと、はんこを押すのではなくて自分のサインで、すべての書類を*8賄っていますよね。さっきも言いましたが、例えば銀行などに届け出るような印鑑、はんこだとしても、別にそんなに特別なものを使っているわけではなく、誰でも簡単に買えてしまう、文具店やはんこ店のはんこを使っているだけなんです。ですから別に、*9オリジナリティがあるわけではないので、正式な書類として判断するには別にはんこではなくて、本人のサインの方がより信頼性があるんじゃないかなって思うんですよね。しかも、はんこをわざわざ持ち歩く必要性もないですし、作る必要もないですから、その方がずっと効率的だと思います。
こうして最近では、このはんこ文化をもう、なくそう、書類をデジタル化していこうという動きが出てきているんです。
そこで反対しているのがはんこ業者の人たちなんです。もし日本ではんこ文化がなくなってしまったら、はんこ屋さんはどうすればいいのか。そんな風に考えているんですね。これは古いものと新しいものの、*10せめぎ合いといった感じでしょうか。でもほとんどの人は、日本にあるはんこ文化そのものを否定しているわけではないんですね。
*11プロフェッショナルな職人が一生懸命はんこを彫って、そしてそれを朱肉につけて押してそのはんこの素晴らしさを堪能する。この文化そのものは別に全く悪いことでもないし、一つの芸術、伝統としてこれからも残していくべきだと思います。でも一般の人たちが普段の書類に押すようなはんこ。これは非常に合理的ではないですし、もう、あまり*12意味をなさなくなってきているのは確かなんですよね。このコロナ騒動が終わりましたら、もしかしたら日本では、書類にはんこを押すということはほとんど無くなっているかもしれません。
このはんこ文化だけではなく、*13アフターコロナにはいろいろなことが変化するのかもしれませんね。トークコーナー、今日のテーマは「日本のはんこ文化」でした。
*1プロジェクト=项目
*2日常茶飯時(にちじょうさはんじ)=家常便饭
*3銀行口座(ぎんこうこうざ)=账户
*4100円ショップ=100日元店
*5朱肉(しゅにく)=朱色印泥
*6タイプ=类型
*7お金を下(お)ろす=提取存款
*8賄(まかな)って=维持
*9オリジナリティ=独创性
*10せめぎ合い=竞争,对立
*11プロフェッショナル=专业的,专门
*12意味をなさなくなって=意味がなくなって
*13アフターコロナ=新冠疫情过去后
先生、日本でははんこが法律から守られているんですか、誰でも文房具店で買えますから(名前によって作ることですか?)、他の人に偽造して悪いことをする可能性がありますか?
丹羽日语fm 回复 @听友327324563: 日本では、ハンコはどこでも買えるので形式だけになっているのも事実です。でも、銀行では口座開設時に使った印でしか窓口でお金をおろせませんし、印鑑証明といって、役所に印鑑を登録する制度があり、重要な書類にはこの印を押さなければなりません。
すみません。景気判断は3月会合時点の「弱い動き」から「厳しさを増している」に引き下げました。この意味がわからないため、教えていただけませんか。
丹羽日语fm 回复 @听友385420381: 弱い動き は経済活動か弱く活発では無いという意味で、厳しさを増している は景気が悪く厳しい状況になっているという意味です。
中国人口音
丹羽日语fm 回复 @听友202425104: コメントありがとうございます!
特别喜欢老师的节目。
丹羽日语fm 回复 @听友38780550: ありがとうございます😊
感觉100回不多呢,希望100回后 有更好听的节目
丹羽日语fm 回复 @听友97025061: ありがとうございます😊頑張ります!
我非常喜欢,赤い羽先生开讲前和,结束时的讲解,很智慧、让人受启迪,而且播讲的语气,表述的语言很有魅力,先生のお陰で日本のいろいろ文化が勉強させて頂ありがたいと思います。ありがとうございます。
丹羽日语fm 回复 @听友205796670: ありがとうございます😊嬉しいです。これからも頑張ります!
无限赞👍👍👍
丹羽日语fm 回复 @1390011dbly: 谢谢你的评论!
中国では、個人的なことなら、ハンコを押す必要が ぜんぜん ないようです。サインが あれば、もう十分です。私は ハンコも ないし、使ったことも ありません。
丹羽日语fm 回复 @村上友子: 日本も、そうなるかもしれないですね!
喜欢丹羽老师每天分享的内容,在学习的同时还了解到了日本的文化、谢谢老师👍👍🙏🙏
丹羽日语fm 回复 @酢百合子: これからも宜しくお願い致します!
季節限定の苺わーじ?というのが登場します。
丹羽日语fm 回复 @1772977gqqe: 苺味(いちごあじ) ですね。