[日语口语]第40回ニュース＆悪徳詐欺にご用心[日语听力]

30カ国からアビガン提供の要望、無償供与する方向＝菅官房長官

ロイター4/3(金) 17:34配信より引用・抜粋

菅義偉官房長官は３日午後の会見で、新型コロナウイルスの治療薬として臨床試験に使用するため、３０カ国がアビガンの提供を求めてきているとの見解を明らかにし、政府内では無償提供する方向で調整していると語りました。
　ドイツが新型ウイルスの治療薬として、アビガンの提供を求めていることに関連し「各国からの要請が増えており、希望する国と臨床試験などで協力していきたい」と述べました。

 悪徳詐欺にご用心

　トークコーナー、今日のテーマは「悪徳詐欺にご用心」です。近年、世界では様々な悪徳詐欺が横行しています。日本も例外ではありません。＊1何かにつけてお金を騙し取ろうとするその詐欺の＊2手口は、本当に巧妙で、こんなことまで考えてるの？っていうような、びっくりするような手口もあるんです。

　最近までよく流行っていた詐欺といえば、振り込め詐欺ですよね。特にお年寄りを狙ったものが多いようです。一番多いのは、お年寄りの一人暮らしのお家に電話をかけてきて「もしもし、俺だけど、俺、俺」と言うんですね。そうすると、そのお年寄りに息子さんがいた場合、離れて暮らしている息子から久しぶりに電話がかかってくると嬉しいものですよね。　そして「あっ！太郎君？」とか、つい自分の息子の名前を言ってしまうんです。そうすると詐欺師の方は「そうそう、俺、俺、太郎だよ」という風に、そのまま話を続けていくんですね。その後どんな展開になるかというと、様々ありますが、例えば会社で大失敗をしてしまって、その賠償を個人でしなければいけなくなった。もしできなければ会社を＊3クビになってしまうので、急遽100万円＊4振り込んでくれないか。とか、女性と＊5トラブルになって、このままでは裁判で訴えられてしまう。相手に慰謝料を払わなきゃいけないから300万円振り込んで。などと親を心配させて、そしてすっかり信じ込ませてお金を払わせるという手口なんです。

　日本ではこの、オレオレ詐欺または振り込め詐欺という言い方をしますが、この詐欺が本当に多くて騙されるお年寄りが＊6後を絶たないんですね。その被害額は億単位に上っています。ですから様々な場面で、お金を振り込んでほしいなどの電話がかかってきたら、まずは本当のお子さんに電話をして確認するなど、詐欺であることを疑いましょう。というふうにだいぶ注意喚起されているんですが、それでもやっぱり、子供を心配する親の気持ちを利用して騙されてしまう人が、まだまだたくさんいるんですね。

　また新しい詐欺が色々と登場しているので、知らない人からの電話や知らない番号からの電話については、とにかく警戒するというようになりました。なんか嫌な世の中ですよね。　最近ですね、あの、家にある固定電話にかかってきたものなんですが、これ最初、詐欺かどうかはわかりませんでしたが、何回か同じような電話がかかってきてるんですね。その内容っていうのは「あなたの家にいらなくなった洋服とか靴とか、そういったものはありませんか？どんなに古くても、どんなに価値がなくても、＊7お宅まで取りに伺って買い取りしす。」と言うんですよ。日本にも古着屋さんとか、いらなくなったものを買い取ってくれるお店っていうのはありますけれども、商品自体に結構価値があるとか、新品同様ですごく綺麗とかではない限りは＊8引き取ってくれることは引き取ってくれますが、値段がつかないと思った方がいいですよね。なのに、どんなに古いものでも必ず買い取ります。つまりお金が発生します。と言ってくるわけです。しかも向こうから取りに来てくれるんですよ。こんなにいい話、普通に考えてちょっとおかしいですよね。

　さて、これ、どんな＊9からくりになっているかといいますと、とりあえず家の中に、いらないものがたくさんある方々、ゴミに捨てるのはちょっとなぁと躊躇している物、結構みんな持っていると思います。そこに、こんな電話がかかってくるので、とりあえず取りに来てもらうことをお願いします。そうすると約束した日の約束した時間に業者の人が家に現れます。そしてあらかじめ準備しておいた自分の不要なものを業者の人に渡して、本当にこれは数十円とか数百円とか、そういった単位で、まあ買い取ってくれるわけなんですね。

　この業者の人がこのまま帰ってくれるんだったら、ただの親切ですが、そうはいきません。この後どうなるかと言いますと、その業者の人が、せっかく来たのに、これだけで帰るわけにはいかない。まあ、そりゃそうですよね。ガソリン代もかけて車で来て、人件費もかかっていて、ゴミ同然のものを持って帰って、更にまあ、たとえ数十円か数百円でも、お客さんに渡しているわけですから、ものすごくマイナスしていますよね。そこで何を言い出すかというと、「お宅にいらなくなった、もう売ってもいいと思っている貴金属などありませんか？」と聞くわけですよ。大体どこのお宅でも、全く貴金属を置いていないっていうことはないと思うんですよね。そこで、何でもいいから見せてくれ、とりあえず見るだけでもいいから見せてくれないか。という風に、しつこく迫るんです。そうすると気の弱いお年寄りの一人暮らしだった場合には、その勢いに押されて、とりあえず自分の家にある貴金属をその業者の人に見せてしまうんですね。業者の人は、＊10目ぼしい物を取り上げて、これを売ってくれませんか。というふうに＊11打診してくるんです。

　お年寄りの方は、大事にしている貴金属なので決して売りたくはないんですが、あまりにも＊12しつこくされるため、最後は＊13断りきれなくなってしまって、市場よりもずいぶん安い値段でその業者に、その貴金属を売ってしまうという結末になるんです。

　その業者の人は始めから、その貴金属を安い値段で買い上げることが目的で、そのお年寄りの家に来ているんですね。本当にしつこいし、ちょっと怖いので、貴金属を買い取るまでは帰らないそんな態度をとっているんです。こういった手口で騙されるお年寄りが最近は増えているそうです。

　私の家にも実際にかかってきたこの電話。もちろん最初から無視していましたが、もし、これで本当に業者の人に不用品を取りに来てもらったら、どうなるんだろうっていう疑問がずっとあったんですね。これは一体何なのか、詐欺なのか。詐欺だったら一体どういう詐欺なのか、不思議に思っていたんですが、ネットなどで調べてみると、実際にその詐欺に引っかかって、騙されてしまった人の情報が色々と載っていました。

　近年益々、巧妙になる詐欺の手口。騙す方がもちろん100%悪いんですが、騙されてしまう方の人にも、「自分だけは大丈夫」って思っている＊14節があるのではないでしょうか。皆さん、十分に気を付けていきましょう。トークコーナー今日のテーマは「悪徳詐欺にご用心」でした。

＊1何かにつけて＝一有什么事

＊2手口（てぐち）＝手法，手段

＊3クビ＝解雇

＊4振（ふ）り込（こ）んで＝存入

＊5トラブルになって＝惹麻烦

＊6後（あと）を絶（た）たない＝不间断

＊7お宅（たく）＝您那里，您家

＊8引き取ってくれる＝回收

＊9からくり＝计策，策略，诡计

＊10目ぼしい物＝值钱的

＊11打診（だしん）＝试探，探询，探问

＊12しつこく＝执拗，纠缠不休

＊13断（ことわ）りきれなくなって＝不能拒绝

＊14節（ふし）がある＝点，地方