第25回日语听力ニュース＆日本人女性の理想像

日本からの入国制限、27カ国　新型コロナ感染に各国警戒

時事通信3/8(日) 7:40配信 より抜粋・引用

外務省は7日、新型コロナウイルスの感染拡大が続く日本からの渡航者の入国・入域に制約を設ける国・地域を公表しました。
　７日の時点で韓国など27カ国・地域が入国制限を実施し、入国後の行動制限を設けたのは63カ国・地域に上り、外務省は「日本が危険というイメージが広がりかねない」（幹部）と危機感を強めています。
　茂木敏充外相は6日の衆院外務委員会で「日本国内の状況や対策をしっかり説明し、必要な申し入れを行っている」と述べ、日本からの入国を制限するインドなどに解除の申し入れを行っていることを明らかにしました。政府は、日本にある各国大使館などへの説明を通じ、安全性のアピールに躍起になっています。
　一方、トランプ米大統領は3日、日本が米国による入国・渡航制限の対象となる可能性に言及しましたが、外務省幹部は「あくまで例え話だ」と火消しを図りました。

日本人女性の理想像

 ここからはトークコーナー。今日のテーマは「日本人女性の理想像」です。今日は国際婦人デーですね。女性に＊1スポットを当てた話題をお届けしたいと思います。

　皆さんは日本人女性と聞いてどんなイメージを持っていますか？日本人女性も昔と今では随分と変わってきたと思います。昔はね、よく日本のドラマなんかにも登場していた、優しくって何でもやってくれるお母さんというのが日本の理想の女性像だったんじゃないでしょうか。

　現代の女性はどうかと言いますと、仕事も家庭も両立して、自分で精神的にも自立している、社会性も高い、そんな女性が憧れの女性、理想の女性とされていると思います。女性の意識はどんどん変化していて、女性は自分磨きにお金や時間をかけたり、常に向上心をもっていろんなものに興味を持っている人も増えてきたんですね。ただちょっと思うのは、そういった進化している女性に対して、日本人男性の意識はと言うと、あまり変わっていないように思います。女性が理想としている女性像と男性が理想としている女性像、結構開きがあるように感じています。

　日本人の男性が女性に求めるもの、優しさ。これは世界中の男性がまあ、共通して言えることではないかなと思うんですが、その他にどんな理想を求めているんでしょうか。

　一番多いのはやっぱり、料理が上手。これは本当によく聞きますね。結婚相手を選ぶときもやっぱり家事能力が高い女性が好きという男性はかなり多いんです。時代が変わっても料理をはじめとする、家事全般は女性がやるもの。こういった男性の考え方はあんまり変わっていないように思います。特に都会ではない場所、田舎になればなるほどこのような考えは強いのではないでしょうか。

　料理全般、家事全般だけでなく、女性は男性を立てるもの。これもよく聞きますね。男性を立てるとはどういうことかと言いますと、例えば男性にあまり強い意見を言わないとか、男性の意見を優先する、身の回りの世話を＊2かいがいしくしてあげる、他人のいる場所では男性を褒める。男性よりも前に出ない。男性よりもたとえ能力が高かったとしても、それを見せない。などなど。とにかく男性は上、女性は下ということを常に意識して生きる。こういうことなんですね。＊3そりゃあ、男性にとってみればそれは気持ちの良い事ですよね。でも女性にとってみてはどうでしょうか。

　例えば友達などと夫婦何組かで食事をしている時も、料理を取り分けたり飲み物がなくなったら作ったり、注文したりするのは基本的には女性の仕事。女性はとにかくよく周りに＊4目を配って、気を利かせる。これがよくできた女性という風にされています。

　最近の若い世代の女性はだんだんこの考え方が変わってきていて、やはり欧米のように料理の取り分けや色々な身の回りの世話は、男性が女性にしてあげる。うまく＊5エスコートしてくれる男性が好き。このように考える女性がだいぶ増えてきたんですね。ただ、男性の方の意識があまり変わっていないので、女性が理想とする男性と男性が理想とする女性。これが食い違ってきているように思います。

　またほとんどの男性は、自分が小さかった頃に専業主婦で家にいて、美味しいお料理を作ってくれて何でも面倒を見てくれて、どんなことでも聞いてくれるお母さんを自分の理想の女性としているところが強いんですね。

　いざ結婚するとなると、女性は男性のお母さんになるわけではないですから、お母さんのような理想を求められてもちょっと無理がありますよね。こうしたことも原因で、現代ではなかなか結婚できない人が増えてきたっていうのもあると思います。

　世界 から見た日本人の女性、どんなイメージが今あるか分かりませんが、こういった話題になると必ずと言っていいほど言われる、こんな言葉があります。食は中国、＊6住まいはアメリカ、嫁は日本。皆さんも一度ぐらい、この言葉あるいはこれに似たような言葉を聞いたことがあるかもしれません。食は中国というのは、中国はやはり食の大国。中国料理を毎日食べることがとっても幸せ。そして、住まいはアメリカ。これは、アメリカのように広くて便利、快適な空間に住めることが幸せという意味です。そして最後に嫁は日本というのは、やっぱり奥さんにするなら日本人女性が一番いいということなんですね。こんな言葉が生まれるということは、日本人女性に対しての多くの男性が持っているイメージは、優しくて男性を立てられて家庭的といったところではないでしょうか。

　現代日本の女性たち。この条件に一体いくつ当てはまっているのか、ちょっと謎ですが、いつの時代も女性の理想像というのは男性が作っているものなんですよね。男性の理想に＊7近づくべく自分を磨き上げるか、それとも自分は自分と＊8割り切って生きていくか、＊9悩ましいところではあります。トークコーナー。今日のテーマは「日本人女性の理想像」でした。

＊1スポットを当てた＝把聚光灯对准了

＊2かいがいしく＝勤快

＊3そりゃあ＝それは的口语

＊4目を配って＝四下看，四下张望

＊5エスコート＝对妇女的护卫，陪同

＊6住まい＝居住

＊7近づくべく＝为了接近

＊8割り切って＝干脆明确

＊9悩ましい＝烦恼