第21回日语听力ニュース＆日本の歯医者さん

お花見宴会の自粛を要請　東京都「長時間飲食はリスク」

朝日新聞デジタル３/4(水) 15:11配信 より引用

新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、東京都は４日、お花見シーズンに都立上野恩賜（おんし）公園や隅田川の河川敷などで宴会することを自粛するよう求めると発表しました。日本気象協会によると、東京都千代田区の開花予想は今月１７日です。
　都が自粛を求めているのは、都立公園や、都が管理する河川敷での宴会で、井の頭公園や代々木公園なども対象です。ブルーシートを敷いて長時間にわたって飲食などをすることで、感染の恐れが高まると指摘していますが、歩いて桜を観賞することは可能だということです。

日本の歯医者さん

　ここからはトークコーナー。今日のテーマは「日本の歯医者さん」です。皆さんはいつ歯医者さんに行きましたか？歯医者さんが大好きという人はあまりいないと思います。日本では牙科の事を歯医者もしくは歯医者さんというふうに一般的に読んでいます。

「今日、歯医者さん行ってくるね」とか「歯医者いつ行った」？こんな感じで使っているんですね。皆さんは歯医者さんに行くとき、一体どんな理由で行きますか？ほとんどの人は虫歯が痛む、これが大きな理由なんじゃないでしょうか？

　本当だったら虫歯も、痛くなる前の段階で治療をした方がもちろんいいのは分かっているんですが、なかなか積極的に歯医者さんに行く気分にはなれませんよね。もし歯が痛んで歯医者さんに行ったら、どんな治療をするでしょうか？これはおそらく中国も日本も同じだとは思いますが、日本の治療を簡単にご紹介しましょう。

　虫歯が痛んだ場合、まずその虫歯の部分を削りますよね。そしてその削った所に金属の詰め物をするんですが、まずは最初に金属の型を取って一週間ぐらい時間をおいて出来上がったその金属の型を再び歯に詰めて完了。これが一般的な虫歯の治療です。ところがですね、この治療法というのは従来は長く行われていたんですが、もう最近ではこれは古い治療の仕方になっています。

　では最新の治療はどんなものでしょうか。これは痛んだところを削る。ここまでは同じなんですが、その後はですね、金属を詰めるということはしません。替わりに＊１プラスチックのような素材「レジン」と呼ばれるものを詰めます。これは始めは液体のような柔らかい素材でできていますので、それを歯に流し込みます。その後に特殊なライトを当てて硬化させることで固めて完成するんですね。このレジンを詰めるとどんないいことがあるかと言いますと、まずは型取りする必要がないので一週間後にもう一度来る必要がないということ。次に、金属ではないので金属＊２アレルギーになる可能性がないということ。　次に、見た目が白色なので口を大きく開けた時に歯の詰め物が＊３キラッと光ることがない。そして何よりも嬉しいのが、こんなに時間も短縮できて見た目も美しくいい治療なのに、保険適用内で治療することができるので、金額も安いんです。こんな＊４何拍子も揃った良い治療現在の歯医者さんでは当たり前に行われるようになりました。

　さて、虫歯以外にもう一つ歯医者さんに行くこと。これはですね、日本人の30歳から50歳の人の8割がかかっていると言われている「歯周病」です。歯周病は重いものから軽いものまでありますが、症状がひどくなってしまうと、歯が＊５ぐらぐらして最後には抜けてしまうということになってしまうですね。そうなる前に普段から歯周病にならないように予防したり、早めの治療をすることで死ぬまで自分の歯で食べる、歯を守っていく、こういった傾向に最近はなってきています。

　ちなみに日本では8020運動というのがありまして、これはどういう意味かと言うと、80、これは八十歳ですね。そして20というのは20本、つまり80歳になった時点で自分の歯を20本は残そうという運動です。こうなるためには若いうちから歯周病や虫歯に気をつけて暮らさなければいけません。

　現在歯医者さんって実はものすごく数が多いんですよ。厚生労働省の2018年の記録によりますと、日本で圧倒的に多いといわれているコンビニエンスストアは全国で55000軒ありますが、なんと歯科医院はそれを超える69000軒もあるんですね。こんなに患者さんっているんでしょうか。

　まぁ昔はね、歯医者さんっていうのはさっき言ったように、症状が悪くなってから駆け込むというような存在だったんですが、現在は歯科医の数が多くなったということもあり、予防歯科が一般的になってきています。つまり、なる前に予防していく。美容院と一緒で、定期的に数ヶ月、あるいは半年に1度ぐらいの期間で自分のかかりつけの歯科医に行って検査をしながら、早めに悪いところを治していく。これが主流になっているんですね。そうすることで歯と歯茎の健康を守ることができますし、歯医者さんもある程度自分の患者さんの数を把握することができるので、経営も安定するということなんです。

　まあそれにしても、とにかく数が多いですから近年は歯医者さんでもなかなか経営がうまくいかなくて潰れるところも出てきているそうなんですね。競争が激しいので歯医者さんもサービスの向上に努めているようです。トークコーナー。今日のテーマは日本の歯医者さんでした 。

＊１プラスチック＝塑料

＊２アレルギー＝过敏

＊３キラッ＝闪闪发光

＊４何拍子も揃った＝条件都齐备了

＊５ぐらぐら＝摇摇晃晃