【阿信的故事】 おしんチャイナ道場_276

276話
【今日のフレーズ】
身から出たさびじゃないか。
那是你自找苦吃。


【スト―リー】
仁と道子の関係は、その後もぎくしゃくしています。初子が圭に着せるチョッキを編んでいると、突然、道子が家を訪ねてきて、仁が外泊を繰り返していると訴えてきたのです。おしんは、子どものためにどうか辛抱してほしいと道子をなだめます。道子が帰ると今度は仁がやって来ます。仁はやり切れない想いを激白します。


【ダイアログ】
仁：今夜、泊めてもらうよ。うちへ入れないんだよ。。内側からドアチェ一ンって言うのがかかっていて、外から外れない。
おしん：道子さんに、開けてもらえばいいじゃない。さっさとお帰り。
仁：ごめんだね。ガミガミ怒られちゃたまんないよ。さんざん仕事で神経すり減らして、家へ帰ってまで神経逆なでするような文句を言われてみろよ。いくら俺だってまいっちゃうよ。
おしん：文句言われるようなことをしているんだから、怒鳴られてもしょうがないだろ。あんた、女が出来たんだってね。そんな道子さん、裏切るようなことをして。道子さんだけじゃない。子どもたちだって裏切っているんだよ。あんたには、父親っていう自覚があるのかい。
仁：俺はね、子どもたちにも道子にも、何ひとつ不自由させた覚えはないよ。母さん、道子の車、見たか。亭主の俺より、ずうっと高いやつ乗り回しているんだぞ。いったい誰のおかげだと思っているんだい。俺に、文句言えた義理かい。それに何かあると、嫌みばっかりだ。いつまで百合のことを根に持っているつもりなんだ。二言目には、裏切られただの、女房の財産目当てに結婚しただの言われてみろよ。いい加減、うんざりするよ。たまには、やさしい女が恋しくなるってもんでしょう。
おしん：もう、飲まさなくていいよ。
初子：いいじゃありませんか。仁ちゃん、参っているんですよ今。
仁：ありがとう。初ちゃん。初ちゃん、やさしいね。ありがとう。初ちゃんも優しいけど、百合も初ちゃんと同じようにいい子だった。
初子：仁ちゃん。
仁：今さら、後悔したってしょうがないけどさ。道子って女、いつまで経ったって実家を鼻にかけやがって。
おしん：身から出たさびじゃないか。一緒になりたいって言ったのは、お前だろ。


【Vocabulary】
＜出所：北辞郎＞
自讨苦吃 zì tǎo kǔ chī
    自ら苦しみを招く．自ら苦しい環境に入る
挖苦 wā ku 
    皮肉を言う．冷やかす
挨骂 ái mà
   怒られる．小言を言われる．叱られる．しかりを受ける  〈例〉您骂他是为了以后他少挨骂＝あなたが彼を叱るのは将来彼が叱られないためである．
神气 shén qì
   表情．顔つき．面もち．面構え〈類〉神情 元気いっぱい．元気はつらつの 得意気な．威張った．生意気な 〈例〉你神气什么？＝君は何を威張っているんだ？

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