作品:羅生門
作者:芥川龍之介
朗读声优:杉田智和
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「なるほどな、死人の髪の毛を抜くと云う事は、乱暴悪い事かも知れぬ。
じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい人間ばかりだぞよ。
現在、わしが今、髪を抜いた女などはな、蛇を四寸ばかりずつに切って干したのを、干魚だと云うて、太刀帯の陣へ売りに往んだわ。
疫病にかかって死ななんだら、今でも売りに往んでいた事であろ。
それもよ、この女の売る干魚は、味がよいと云うて、太刀帯どもが、欠かさず菜料に買っていたそうな。
わしは、この女のした事が悪いとは思うていぬ。せねば、饑死をするのじゃて、仕方がなくした事であろ。
されば、今また、わしのしていた事も悪い事とは思わぬぞよ。
これとてもやはりせねば、饑死をするじゃて、仕方がなくする事じゃわいの。
じゃて、その仕方がない事を、よく知っていたこの女は、大方わしのする事も大目に見てくれるであろ。」
老婆は、大体こんな意味の事を云った。
下人は、太刀を鞘におさめて、その太刀の柄を左の手でおさえながら、冷然として、この話を聞いていた。
勿論、右の手では、赤く頬に膿を持った大きな面皰を気にしながら、聞いているのである。
しかし、これを聞いている中に、下人の心には、ある勇気が生まれて来た。
それは、さっき門の下で、この男には欠けていた勇気である。
そうして、またさっきこの門の上へ上って、この老婆を捕えた時の勇気とは、全然、反対な方向に動こうとする勇気である。
下人は、饑死をするか盗人になるかに、迷わなかったばかりではない。
その時のこの男の心もちから云えば、饑死などと云う事は、ほとんど、考える事さえ出来ないほど、意識の外に追い出されていた。
「きっと、そうか。」
老婆の話が完ると、下人は嘲るような声で念を押した。
そうして、一足前へ出ると、不意に右の手を面皰から離して、老婆の襟上をつかみながら、噛みつくようにこう云った。
「では、己が引剥をしようと恨むまいな。己もそうしなければ、饑死をする体なのだ。」
下人は、すばやく、老婆の着物を剥ぎとった。それから、足にしがみつこうとする老婆を、手荒く死骸の上へ蹴倒した。
梯子の口までは、僅に五歩を数えるばかりである。
下人は、剥ぎとった檜皮色の着物をわきにかかえて、またたく間に急な梯子を夜の底へかけ下りた。
しばらく、死んだように倒れていた老婆が、死骸の中から、その裸の体を起したのは、それから間もなくの事である。
老婆はつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、梯子の口まで、這って行った。
そうして、そこから、短い白髪を倒にして、門の下を覗きこんだ。
外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。
下人の行方は、誰も知らない。
拔死人头发,是不对的。
不过这儿这些死人,活着时也都是干这类营生的。
这位我拔了她头发的女人,活着时就是把蛇肉切成一段段,晒干了当干鱼到兵营去卖的。
要不是害瘟病死了,这会还在卖呢。
听说禁军们都夸她卖的鱼干味道 鲜美,竟顿顿买来做菜。
我不觉得这女人做的是缺德事。她也是出于无奈,不然就只有饿死。
同样,我也不认为我正在做的有什么不 妥。
也是因为没有别的办法,不这样就只能坐着等死。
所以,这个 深知事出无奈的女人想必也会原谅我这种做法的。
以上就是老太婆说的大致意思。
仆人把刀收回刀鞘,左手按着刀柄,冷静地把话听完。
右手又去摸摸脸上的肿疮。
但听 着听着,仆人心中生出了某种勇气。
而这正是他刚才在门下所缺少的。
而且同刚上楼来逮老婆子的是另外的一种勇气。
仆人巳不 再为饿死或为盗的选择而犹豫不决。
他不但不再为着饿死还是当强盗的问题烦恼,现在他已把饿死的念头完全逐到意识之外去了。
“真是这样的? ”
老太婆话音刚落 仆人便以不无嘲讽的语调问道。
问罢跨前一步,从酒剌上移开右手,出其不意地抓住老太婆 的上衣襟,咬牙切齿地说
“那好,我剥掉你的衣服!你可不要恨我 不然我就饿死! ”
仆人三下两下扯掉老太婆的衣衫,一脚把抱住自己腿不放的老 太婆踢倒在死尸上。
到梯口只有五步远。
仆人把剥下的桧树皮色衣服夹在腋下,转眼跑下陡梯,消失在夜色深处。
过了好一会儿,死一样倒着的老太婆才从死尸中撑起裸体。
发出不知是呓语还是呻吟的声响,借着仍在燃烧的火光爬到楼梯口。
垂下短短的白发朝门下张望
外面,唯有黑洞洞的夜。
仆人的去向,自然无人知晓。
好喜欢这个声音!
超喜欢杉田的声音!
中文好评 我转您主页这个专辑看看之前去
啊,银桑出来给我读小说听了!
有时候我会想,这个世界上不分国籍不看外形无关岁月无关智慧和财富而能动人心弦的,好像只有声音了吧。